骨折にはいろいろありますが、その中でもとても重症な開放骨折を紹介します。
通常の骨折(皮下骨折)は骨折部と外との交通はないのですが、開放骨折は写真のように皮膚、筋肉が破れ骨折部が外と交通してしまい、バイキンが骨折部に入り込んでしまいます。そのため効率に感染、骨髄炎をおこしてしまいます。骨髄炎は昔は不治の病といわれ、現在でも治療困難な感染症の1つです。開放骨折は同時に、皮膚、筋肉も高度に破壊してしまうため、骨折の手術と筋肉、皮膚の再建術を必要とすることもあります。

開放骨折をもし起こしてしまったら
緊急手術を行い(傷口を洗浄、汚い組織を除去、骨折部を固定)、抗生物質の投与を行います。骨折が治るためには通常の骨折の1.5~2倍くらいの時間がかかり、手術も数回に及ぶこともあります。