情報のバリアフリー化社会を創る!メディカグループ代表イシザキのブログ

情報のバリアフリー化社会を創る!メディカグループ代表イシザキのブログ

『HOUSEリサーチ』『メディカサイト』『e-デイサービス.COM』『e-ショートステイ.COM』『母子箱(もこぼっくす)』等の情報インフラ構築事業、ビジネスブランディング・プランニングを行う、メディカグループ 代表 石崎 隆志の日々と思考。

メディカグループは情報のバリアフリー化社会を創っています。



『HOUSEリサーチ 新築住宅情報センター』
https://houseresearch.jp/


ショートステイ利用情報広報サービス
『e-ショートステイ.COM』
http://www.e-shortstay.com


デイサービス利用情報広報サービス
『e-デイサービス.COM』
http://www.e-dayservice.com


愛媛県の総合介護情報サイト
『メディカサイト』
http://www.medica-site.com


愛媛の介護転職
https://www.medica-site.com/kaigotensyoku/


愛媛県の医療・介護の転職支援サービス
『メディカコミュニティ』
http://www.medica-site.com/community


愛媛県の子育て情報コミュニティサービス
『母子箱(もこぼっくす)』
http://www.mocobox.jp


愛媛県の子育て情報マガジン
『もこぼっくすLife』
http://mocobox.net/


愛媛県の子どもの習い事情報サイト
『もこぼっくす学ぶ』
http://mocoboxmanabu.net/

15年ぐらい言い続けていることを書いておきます。

弊社メディカグループは、メディア事業を行っており、その本質はメディアを通じたマッチング事業です。

ある時期から、自分がやっていることをビジネスとは言っていません。
法人の形を借りて、メディアの力で、本来あるべき形を実現したいなという、個人的事業みたいなものです。

 

そのためには、まずはNo.1のメディアを創らなければなりません。

様々な業界のマッチング事業を行ってきましたが、共通することは「中抜き」の徹底排除であり、利用される法人様のマッチングコストの最適化・最小化です。

そのため、常にマクロ的な目線でモノを考えてしまうのが、私の欠点でもあります。
従って、弊社はあまり儲からない、ビジネス下手です。

こういう視点で、各業界に働きかけをしてきたのですが
不思議なことに、体感で言えば、全体の8割~9割ぐらいが、コストが高くなる方、高くなる方へと向かっていきます。
ジャストインタイムで「今」の問題を解決することを優先すると、未来に大きな代償として返って来ることになります。
気がつけば、業界全体がコスト高の方に向かってしまい、よりコストをかけないと!という時代に。

石崎はちょっというか、かなり変人のため、世の中の大半のことが理解できません。
(こちらもずっと言っていますが)
なぜ、人は非論理的な思考や行動を行うのだろう?
ある日、その疑問が腑に落ちたのは「行動経済学」を学んだ時でした。

予想通りに不合理

こちらの書籍、目から鱗でした。

例えば、介護業界においては、入居者を増やすにも、職員を確保するにも、大きなコストがかかる時代になってきました。
(弊社も人材紹介業を行っていますが、適切なマッチングが目的で、会員施設は半額という赤字事業です)

要介護度に応じた高額紹介料「不適切」 老人ホームビジネスで厚労相

 

 



基本的に全国系のこのようなビジネスは、大量広告とSEOと営業電話とDMでやってきます。
実はある年までは、地方にこのようなビジネスがあまり入ってこないように、弊社がブロックしていたのですが、ある年を境に、もはやブロック不可な状況になってしまいました。

そして、多くの介護事業所が、高コストのサービスを使い続けることになります。

わかりやすく言えば、全介護事業所が、この高コストのサービスを「使うことを止めれば」、地方ではビジネスが成り立たなくなるので、通常コストに戻ります。
しかしながら「今」の課題を解決するために、使用してしまう介護事業所が複数ヶ所あると、結局、その他の介護事業所も高コストサービスを使わなければならなくなる、というジレンマに陥ります。

 

本来、そのコストは、入居者さん・利用者さんや、職員さんに使うべき介護報酬、未来の投資に使うための源泉です。

これから先、この状況は、加速することはあっても、収束することはないと言え、既に不可逆的な問題になりつつあります。

なかなか難しい問題です。

こうなってくると、業界全体を守るというのは、かなり難しくなってきます。

勝ち組と負け組に明確な差ができてしまう時代になります。

弊社が行っている事業は、マッチング事業であり、利用される法人様のマッチングコストの最適化・最小化です。

プラスして、個々に支える取り組みを開始しないといけないなと感じています。

何事も、法人なり事業所が、本気で取り組まないと変化はしていきません。

このあたりの仕組みを、今、考えて準備しているところです。

あまりコロナ関係のことは書かないのですが
最近、特に強く思うことを備忘録的に書いておきます。

「withコロナ」

この意味の解釈が
医療介護業界(マイノリティ)か
その他の業界(マジョリティ)か
で大きく違っています。

後者は世界的感覚と同様
コロナはあるけど仕方がないよね。
気にせず、経済を回して、日常を過ごしていこう!

という、すこぶる健全な考えです。

大きなイベントはほぼ再開されましたし
どこの商業施設に行っても、どこに行っても人がいっぱいです。
喜ばしいことです。

対して前者は、未だにコロナが始まった頃と、ほぼ変化はありません。
会食、イベント参加、県外移動、大きく制限されたままですし、風評被害もなくなりません。
職員さんも、利用者さんも、コロナ陽性、濃厚接触者認定されると、介護の現場は回していくのが本当に大変です。

コロナが始まってから
石崎の付き合いが悪くなったと言われることがありますが
地元の介護業界でお仕事させていただいている以上
仕方がありません。
理論とか効果とか安全性とか関係なく、ワクチンも何回でも接種します。
(元医療人としては無意味さに腹立たしくも思いますが)

うちのスタッフが言っていましたが
「クラスター」と報道されるのは
最近は高齢者施設ばかりだということ。

介護施設のクラスター、過去最多の週850件 累計は1万件超に 厚労省
https://www.joint-kaigo.com/articles/962/

介護データベース(新型コロナウイルス)
https://kaigodatebase.com/category/coronavirus/

そんな中、8月24日の首相のお話で
コロナ感染者の全数把握の方針が打ち出されました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7e2a3979cac6f850e5cdda7bcedbe4bdc972f902

様々な点で緩和されていきますが
全数把握に関しては

>発熱外来や保健所業務が逼迫(ひっぱく)した地域を対象に、
>高齢者や入院を要する人、
>重症化リスクがあり治療薬投与が必要な人
>などに限定することを
>「緊急避難措置として自治体の判断で可能にする」と説明。

都道府県に丸投げなのは置いておくとして
この条件では高齢者しかいない「介護施設」の状況は、今後も変わりそうにありません。

介護の現場というのは「生活の場」です。
すなわち「家」です。
病院のコロナ病床ではありません。

緩和の方向は喜ばしいのですが、介護業界にとっては終わりの見えない、新しい始まりです。

さらに、前日の8月23日、愛媛県知事からは「愛媛県BA.5医療危機宣言」という宣言が出されました。
https://www.city.matsuyama.ehime.jp/hodo/202208/iryousengen.html

9月16日まで、会食ルールの強化、イベントの制限、公共施設の新規予約受付停止や入場制限などが行われます。

もう、規制緩和なのか、規制強化なのか、意味がわかりません。
行政の方もそう思われていると思います。

ということで、まとまりがないのですが

・検討しているようで何もしない
・責任をとって明確な決断することをしない
・時の流れに任せよう

という日本人らしい文化は、非常時からの回復時にはマイナスに働くなぁ、
特に感染症に関しては、医療介護分野は長引くなぁ、
ということを強く学んだ2年半です。

医療介護業界の皆さんに
頑張れ!とも、無理しないで!とも、どちらも言えないのがもどかしい毎日です。

その他の業界(マジョリティ)の皆さんに、少しでも、医療介護業界(マイノリティ)の現状を知っていただければ幸いです。

 

【ある意味不適切な内容ですのであしからず】

シネマサンシャイン衣山、イオンシネマ今治新都市のみで、1日1回(お昼)しか上映されず、しかも7月中旬までしか上映していないけど、介護業界の方にぜひ見ていただきたい映画。

「PLAN75」
https://happinet-phantom.com/plan75/

超高齢社会を支えるための、介護サービスとは全く別のアプローチを描いた映画です。
内容的に、絶対に地上波では放映されることはないでしょう。

キャッチフレーズは
「それは、75歳から自らの生死を選択できる制度――果たして、是か、非か」

「75歳」にラインを引く。
内容についてはネタバレになるので、ぜひ、映画館で。
ちなみに、この映画に結論はありません。
いろいろ考えるべきことが増えます。

安楽死については、医療の現場でこれまでに何度も是非が議論されてきていますが、超高齢社会の世界では、この議論はご法度です。

しかしながら「作品」としては、これまでにいくつか、この問題を描いたものがあります。

代表的なものを述べますと

まずは、1992年12月30日放送の「世にも奇妙な物語」で放送された「サブリミナル」という作品。

当時、リアルタイムで見たのですが、かなり衝撃的で、私は定期的に振り返り続けています。
この作品も、絶対に地上波で再放送されることはないでしょう。

※ちなみにYouTubeで見ることができます。
https://youtu.be/ONfu3-ovtyc

この時は「65歳」がラインでした。

1992年の平均寿命は男性76.09歳、女性82.22歳
2020年の平均寿命は男性81.64歳、女性87.74歳


ですので、あれから平均寿命は5歳上がったのですが、ラインは10歳上がっていますので、健康寿命が伸びていることが伺えます。

もう一つ、1973年に発表された藤子F不二雄先生のSF短編「定年退職」
→作品はこちら
 

設定は、一時定年は56歳、二次定年(ライン)は57歳~72歳、最終ラインは「73歳」

(これのリスペクト作品が、2018年発表の浅野にいお先生の「TEMPEST」、最終ラインは85歳、PLAN75と似た仕組みも出てきます)

25年前、私が医療職をしていた頃は、70代はお年寄り、80代になるとかなり、というイメージでした。
今は、70代は若手現役、80代になるとお年寄りイメージ突入でしょうか。

国民的アニメの登場人物を見てみると

サザエさん・アニメ(1969年開始・三世代同居)
磯野波平さん 54歳
磯野フネさん 52歳

ドラえもん(1969年開始・核家族)
野比のび太のおばあちゃん 50代

ちびまる子ちゃん・アニメ(1990年開始・三世代同居)
さくら友蔵さん 76歳
さくらこたけさん 70歳

ですので、時代的にはこんなイメージだったのですね。

時代の流れを感じますが、未だに昭和後期の時代設定のマンガが放送され続けているのがびっくりです。(ドラえもんだけ少し近代化しました)

話を元に戻しますが、介護業界の皆さま、ぜひ「PLAN75」を見てみてください。

 

個人的には、運営開始3年目の「PLAN75」という制度の、運営の仕組みが完成されすぎていることに驚きでした。

いろいろ考えることばかりです。


そして、いろいろ語りましょう!
座談会してくださる方、ご連絡お待ちしております。