40代半ばの大腸がん闘病日記 -2ページ目

40代半ばの大腸がん闘病日記

40代半ばの2017年3月、大腸がん宣告され4月に摘出。程なくして肝臓転移が発覚、8月に摘出。ステージⅣ。
バタバタと始まった闘病生活の記録をしたく、ブログを始めました。
皆さま、どうぞ宜しくお願いしますm(._.)m

父の病状に関し、迷う日々が続いています。

 

先週末は血中酸素が70を切り、覚悟した場面も多々ありました。

その後、痰吸引等の処置が功を奏したようで、その数値は95ぐらいに回復しています。

 

そのためでしょうか、ここ数日の昼間は平穏な状態が続いています。

一時は意識障害があり、私が誰だか分からない状態でしたが、今は認識できる状況。

受け答えも出来ています。

 

しかしながら、夜になるとその状況は一変。

酸素マスクや点滴を自ら外すことを繰り返しているようです。

当然にして酸欠になり、結果、錯乱状態に陥ってしまうとのこと。

ひとりでは決して起き上がれないはずの父が、ベッドの端に座り込み足をブラブラさせている。歩こうとする素振りも見せる。

とても信じられない光景ですが、現実だそうです。

そのため、月曜日からはベット端に圧力センサーが取り付けられ、ベッド上での動きを感知した際には直ぐに看護師さんが駆けつける体制に変わっていました。

 

そして、本日、さらに事は進みました。

異変の察知をより早くし、迅速な対応が行えるようにするため、ナースセンター前にある、モニター監視できる病室に移動しました。

これまで静かな環境の中で旅立てるよう、院内のはずれにある病室で過ごしていました。

日中は、父自らがナースコールを押して、トイレをしたいことを告げることができる状況。会話も成立します。

加えて、父から「楽にして欲しい」との言葉も無い中で、モルヒネ投与のお願いをすることはとても出来ません。

そのため、病室の移動はやむを得ない状況でした。

 

ガンは、患者や家族に考える時間や選択権を与えてくれる病気です。

それ故に、前向きに進むことが出来る時もあれば、逆に追い込まれる時もある。

いま、このことを身をもって経験しています。

 

一歩一歩前進します。皆さまとともに。

 

 


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土曜日、父との別れに繋がるモルヒネ投与のお願いをしようと、病院に向かいました。

 

先生に相談する前に、父に会うべく病室に向かいました。

苦痛に耐える父の姿を想像していましたが、予想外の状況でした。

私を見るなり、テレビを見たいとのオーダー。

リモコンを渡してあげると、弱々しいながらも音量の調節など自分で操作を始めました。

画面を凝視するほどの状況ではありませんでしたが、テレビから流れてくる音を確かに聴いているようでした。

この光景を目の当たりにして、モルヒネ投与のお願いは止めることにしました。

 

とは言うものの、病状の悪化は着実に進んでいます。

翌日の日曜日は、母と私が誰なのかが分からない状況。

家族としては悲しい場面となりましたが、致し方ありません。

そして、夜中には自らが酸素マスクや点滴を外し、「もういやだ」と叫んでいたとのこと。

ショッキングな報告でした。

 

一方、今日の昼間は比較的に落ち着いていたとのこと。

悪化の一途を辿っているのは、我々家族でも良く分かります。

でも、「落ち着いている、比較的平穏な時間」を見てしまうと、判断が鈍ります。本当に迷います。

 

夕方、父の主治医から私に電話がありました。

話題は「モルヒネ投与のタイミング」です。

先生も、看護師さんから父の苦しむ状況の報告を受けているようでしたが、

先生自身も、父のもがき苦しむ時間に居合わせたことが無いようで、モルヒネ投与についはやや慎重になっていました。

「まだお話ができる時もあるので」と、我々家族への配慮を感じました。

 

結果として、痛みや暴れるような状況が見受けられた時には、やや強めの眠剤(少量のモルヒネ)を投与し、様子を見ていただくことになりました。

抜本的な解決策ではなく、時間稼ぎと言ったところが正直なところでしょうか?

 

昨年、父は「過度な延命措置は受けない」と病院に対して意思表示をしています。

その場での話では、人工呼吸器や心臓マッサージなどを指していると理解していましたが、

今の状況を振り返ると、

父親本位の判断をしているのだろうか? 私の自己満足になっていないだろうか?

私が父の立場だったら今の状況をどう思うのだろうか? などなど

 

判断に迷う日々が続いています。

 

 


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皆さま、大変ご無沙汰しております。

 

これまで父のことは一切触れいませんでしたが、

6年前、父に食道がんが見つかり、これまで数々の困難を乗り越えてきました。

 

発見時は初期であったため、内視鏡にて無事に切除。

経過観察していましたが、残念ながら2年前に再発。

手術を試みるも、手術中に取れないと判断され、中止となりました。

その後、放射線治療&抗がん剤治療が功を奏し、画像診断では見つからないほどの状態まで回復。

家族皆で喜んでいた矢先に、今度は私に大腸がんが見つかりました。

その後、父も半年後には姿を消したはずのがんに一気に盛り返され、制御不能となった訳です。

 

父は徐々に衰弱し、今年のゴールデンウィーク直後、自宅での生活は困難と判断し入院。

入院直後には、主治医から腫瘍崩壊の兆候が見られ、余命数日との診断。父の死を覚悟しました。

その後、奇跡的に回復し、危機は時折訪れるも、施せる治療を受けながら約2カ月が過ぎました。

 

しかしながら、それも限界に近づいて来ました。

今朝から幻覚症状も出始め、時折苦しそうな姿を見せ始めたようです。

見舞いに来ていた母は、看護師さんから「私の親だったら、麻酔で眠らせてあげたい状況です」と言われたそうです。母も苦しむ姿を見て、居た堪れない状況だったようです。

その後は一旦落ち着いたようで、私が訪れた20時頃には父とも会話ができる状況でした。

 

波があるようですので、いつ苦しみ始めるか分からない状況とのこと。

母との思いは一致していますので、

明日、主治医に相談のうえ、父の状況次第では、父を痛みから解放できればと思っています。

苦しい選択ですが、その時がすぐそこまで来たかなと思っています。

 

ガン患者の息子が、ガン患者の父を看る。

ガンを制御できなくなった時に辿る道を目の当たりにしています。

ガン患者の私にとって、自分の身にも降りかかるかもしれない怖さに押しつぶされそうになった時もありました。

でも、それ以上に、色々と学ぶことも多く、父の姿を通じて色々と体感させてもらいました。

何物にも代えがたい貴重な財産です。

私自身、精神的に鍛えられたとも思っています。

いつ訪れるかもしれない再発の困難に、正面から立ち向かう勇気も増したようにも思います。

 

いまの私に出来ることは、父が安らかに眠れるよう、その環境をつくること。

 

一歩一歩前進します。皆さまとともに。

 

 


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この1か月いろいろな事があり、大変ご無沙汰しておりました。

機会がありましたら、触れてみたいと思います。

 

さて、4月に実施した検査の結果です。

大腸カメラ検査で見つかった2つのポリープは、良性でした。大腸縫合部も綺麗な状態。

胃カメラについても、胃炎や逆流性食道炎の兆候はありましたが、今のところ問題無し。

 

血液検査も腫瘍マーカー値はおおむね変化無し。

【CEA】

 1.2 (2017/5)

 1.3 (2017/9)

 1.0 (2017/12)

 1.0 (2018/02)

 1.0 (今回)

【CA19-9】

 3.1 (2017/5)

 3.1 (2017/9)

 2.0 (2017/12)

 2.1 (2018/02)

 2.7 (今回)

 

基準値内ではあるものの、徐々にCA19-9が上昇してきているので、頭の片隅に。

 

次回は8月。肝転移がん切除から1年にあたる月。

造影CT検査、血液検査を受けます。

 

一歩一歩、前進します。皆さまと一緒に。

 

 


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本日は大腸カメラ検査の日。

朝8時から下剤2リットルを服用。

9時頃からはトイレと部屋を行ったり来たり。

順調に排便を終了し、病院に向かいました。

 

問診を終えた後、検査室へ。

入室した部屋は、1年前に大腸ガン宣告された時の部屋。

その時のことが脳裏に浮かびました。

さらには、1年前のこの時間は、隣にある手術室で大腸がん切除の真っ最中。

なにか、不思議な繋がりを感じました。

 

血圧測定を終えた後、腸の動きを抑える注射を肩にブスッ。

筋肉注射だったため、結構痛い。

 

1年前の検査では血が滴る腫瘍をモニターで見ながらガン宣告されましたので、

今回は祈るような気持ちでお尻を突き出しました。

 

結果は、上行結腸、横行結腸付近で5mm程度のポリープが1つずつ。

簡単に切除できるサイズでしたので、その場で切除され病理検査が行われることに。

その他は異常なし。吻合部も綺麗な状態とのこと。

とりあえずはホッとしました。

 

しかしながら、ポリープが出来やすい状態であることを改めて実感しましたので、無理は禁物かな。

また、定期的な検査の必要性を改めて実感した次第です。

 

ちょうど1年前の今頃は、術後3時間。

酸素マスク、足には血栓防止マッサージ器がつけられ、ただただ時間を過ぎるのを待っていました。この日の夜は、ほとんど寝ることが出来ず、特に長く感じましたね。

 

今年のゴールデンウィークは、昨年と違って穏やかに過ごせそうです。

 

検査結果はゴールデンウィーク明け。

 

一歩一歩前進します。皆さまとともに。

 

 


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