卵(鶏卵)を食べると、おう吐やじんましんなどの症状が出る「卵アレルギー」。
食物アレルギーの中で最も多く、全体の3割以上を占めていて、症状が重い場合は、命に関わるケースもあります。
卵アレルギーの人でも安心して卵を食べられるようにできないか。食品メーカーと大学、病院が連携して“世界初”の研究が進められています。
記事以下↓
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240520/k10014454201000.html
日本学校保健会が行った全国調査では、食物アレルギーがある子どもの割合は2013年度(平成25年度)の4.5%から、2022年度(令和4年度)には6.3%に増加しています。
消費者庁によると、原因として最も多いとされているのは鶏卵で、2021年度(令和3年度)の調査では食物アレルギー全体の33.4%を占めています。
卵アレルギーで苦しむ人を減らしたい。大手食品メーカーのキユーピーと広島大学は、10年余り前からアレルギーの人でも食べられる卵の開発を進めてきました。
しかし、アレルギーを引き起こす力が最も強いとされる「オボムコイド」は、加熱をしても、その性質はなくなりません。
「ゲノム編集」は、狙った遺伝子だけをピンポイントに働かないようにすることができる技術です。
この技術を使って「オボムコイド」を持たないニワトリを誕生させることに成功したのです。
研究グループでは、このニワトリから生まれた卵「アレルギー低減卵」にも「オボムコイド」が含まれていないことを確認しました。
ことし2月、「アレルギー低減卵」を子どもが安全に食べられるかを調べる臨床試験が、神奈川県相模原市にある国立病院機構相模原病院で始まりました。
臨床試験で使われるのは、「アレルギー低減卵」を加熱して作られたパウダーです。
口にしやすくするために、卵25分の1個分をコーンスープに混ぜます。
記事にはこの取り組みが詳しく記されています。
[http://www.heart-wing.com]