ステーションには、年に何クールか看護学校の学生さんが来る
利用者さんを1人受け持ち、看護展開をしていくという事になっている。
学生さんは週に4日しか実習に来れないので、出来るだけ訪問出来るよう、受け持ちは訪問回数の多い方に必然的に決まってしまう
毎度毎度、受け持ちになって頂くお寺の元住職さん93歳男性。
93歳といえども、未だに檀家さんや御朱印の方のお相手をしたり、行事に参加したり、1/3くらい現役
糖尿と心臓疾患があり、学生さんはだいたい運動や食事療法についてのパンフレットなどを作って指導するというパターンが多い。
今回の学生さんも、それに近いパンフレットとポスターを作ってきた。
しかし!今回の学生さんは絵が半端なく上手い
まるでアニメによくあるような絵で感動
余りにも上手いので、絵を仕事にしようと思わなかったのか聞いたところ、父親に反対されとのこと
勿体無いな
早速、利用者さんのところへ持っていくと、
「あなたは看護師にならなくても食べていけますよ」と元ご住職
さらに、その場で学生さんの自画像を描いてくれという無茶振りにも、あっという間に応えてみせるという技を見せた。
「プロですよ」と元ご住職。
ですよね〜と心の中で思う私もなぜか笑顔になる
その後も元ご住職は、パンフレットの内容よりも絵にばかり感心している状況だった
医療の仕事は堅いイメージがどうしても付き纏う。ちょっとしたアートや音楽などの芸術が、その堅さを解してくれるものだ
仕事は楽しくしたい楽しさがなければ仕事なんて続けられない
と思うのは、いけないのかな