プラモ箱の8個目。



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ドラグナーシリーズの1/144ドラグーンだ。

量産型ドラグナーということでD1~D3までの3タイプのドラグナーの機能を集約した機体なのだが、大した活躍のないやられメカという、まんまジムと同じ扱い。正直キットもそれまでのシリーズと比較するとイマイチというか微妙なできだった。まあ、実際のところキットは優秀なのだが、同シリーズの他のキットが全体的に優秀すぎたために、悪く見えてしまうだけなのだ。



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MGのR-2型ジョニー・ライデン機。箱の大きさに対して組むと小さいのが分かると思う。

見ての通り、型割りがノーマルザクの配色のため設定と色を変えざるを得なかったという半端なことをしたために叩かれたキット。MSV設定の配色を載せて、色を塗ってくださいとやれば、そうは叩かれなかったと思う。ただこのキットの反省から、今の色分けのための細かいランナー配置になったと思えば、果たした役割は大きいのかもしれない。

しかし、その反面「塗る」ということが敬遠されているということを如実に示したとも言えるだろう。考えてみて欲しい、それまでのMSVのキットだって塗らないと駄目だったのだから。

マスターグレードで手を抜いたことへの反感があったとしても、ガンプラの方向性を見せてしまったキットかもしれない。


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1/144のマクロス7シリーズのバサラのファイヤーバルキリーとミレーヌバルキリー。ガンダムエックス・ディバイダーとガンダムダブルエックスだ。

マクロス7のシリーズは変形しない代わりにファイターとバトロイドの2個セットだった。


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先のジョニー・ライデン機と同じ年代のキットだ。見て分かる通り、多少の色分けはされていてもまだ「塗る」ことが当たり前だったことが分かると思う。ダブルエックスは700円だが、他は皆500円だ。今のHGキットが行きすぎだと思えるくらいシンプルで気持ちがいい。ギミックや色分けはしょぼいが、マクロスの500円キットは少ない部品数で2個セットなのだから、とてつもなく良心的だったと思える。

ミニサイズのキットはこの位でいいのではないだろうか。リアルグレードは「気が狂っている」とも言える内容だ。技術が凄いのは認めるが、1/144サイズであのギミックや色分けが必要とは思えない。



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スケールモデルだ。上からフジミの1/24スカイラインGT-R(R33)、タミヤの1/12ホンダNR、ハセガワの1/24ランチャデルタHFインテグラーレだ。

フジミのGT-Rが1000円で他は1800円だった。


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ハセガワの自動車キットは昔から他のメーカーよりも割高だった。フジミのGT-Rは各メーカーとも単価が1500円前後に上がり出した時に「価格破壊」の宣伝文句で1000円で売り出したものだ。見て分かる通りハセガワのデルタもエンジンレスキットなのでGT-Rと部品数は大差ない。

逆にタミヤのNRは凝った作りで、バイク版NSXという高額なバイク(確か買うと500万とか600万したらしい)を見事に再現している。他のバイクプラモよりも手が込んでいるのが分かる。


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フジミの1/24フォルクスワーゲンゴルフとフェラーリ512TRだ。この二つは「ボルトオンキット」と言ってハメコミとビス止めで接着剤がいらないキットだ。



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組んだ状態。キットの出来は文句なしなのだが、どちらも難ありというフジミらしいキットだ。

ゴルフはお約束の欠陥説明書仕様。説明図の部品番号が半分くらいランナーの番号と違っている。また説明書通りに進めていくと、ドライバーが入らなくてビスが締められないという欠陥もある。(説明書を無視してもドライバーは入らないが)ビスを使う以外に固定ができない部品なので、普通の人は投げ出すと思う。

512TRは透け透けな赤の成型色を何とかして欲しい。写真だと分かりにくいが、かなり透けているのだ。

どういう訳かこの透ける赤はどのメーカーも共通している。どうせ色を塗るんだから、「白でいいじゃん」とモデラーとしては思うのだが、メーカー的にはそうはいかないらしい。ある雑誌がタミヤの工場を取材した時に、これを疑問点としてぶつけていたのだが、タミヤの回答はこうだった。

「確かにモデラーさんには全部白成型の方が都合がいいのかもしれません。ですがフェラーリイコール赤という一般的な認識が強いために、パッケージも赤いボディです。なので箱を開けた時にボディが白だと売上に影響するのです」

要は色を塗らない人のために赤ボディにせざるを得ないということなのだが、釈然としない。

なら「透けない工夫をしろよ」と言いたい。赤が透けやすいのは分かるのだが、ガンプラの赤はそんなに透けてないからスケールモデルメーカーもできるはずである。

透け透けな赤ボディを望んでいる客はいないはずなのだ。