近くに以前一緒の病院で勤務したことのある先生の産婦人科クリニックがあり、
男性不妊症の精査目的で当院を紹介受診される患者さんが増えてきています。
以前の「不妊治療の昔と今」の記事でも書きましたように、不妊カップルの原因は男性側にも半分ありますが、
どうも妊娠・出産に関する願望の男女差もあってか、流れとしては奥様が産婦人科受診後に
旦那様が泌尿器科を受診されるケ-スが多いようです。さらには受診された旦那様が泌尿器科受診に際して、
「何をされるのかわからない」という不安な表情で診察室に入ってこられるのが印象的です。
ということで今回の記事では一般的な男性不妊症患者さんの当院での診察の流れをご紹介したいと思います。
男性不妊症の精査目的で当院を紹介受診される患者さんが増えてきています。
以前の「不妊治療の昔と今」の記事でも書きましたように、不妊カップルの原因は男性側にも半分ありますが、
どうも妊娠・出産に関する願望の男女差もあってか、流れとしては奥様が産婦人科受診後に
旦那様が泌尿器科を受診されるケ-スが多いようです。さらには受診された旦那様が泌尿器科受診に際して、
「何をされるのかわからない」という不安な表情で診察室に入ってこられるのが印象的です。
ということで今回の記事では一般的な男性不妊症患者さんの当院での診察の流れをご紹介したいと思います。
まず初診で来院された時には、一般の泌尿器科患者さん用の問診票とは別の問診票に記入していただきま
す。(ここでは特に過去に鼠径ヘルニアや陰嚢水腫のような手術歴がないかなどをチェックさせていただきます。)これを元に診察室で簡単な問診を追加させていただき、外陰部の診察を行います。
診察のポイントは、
・精巣のサイズが小さくないか
・精巣上体や精管という精子の輸送路に欠損などの異常がないか
・さらには男性不妊症の中でも高率の原因疾患である精索静脈瘤がないかなどです。
精索静脈瘤の診察においては臥位では分かりにくいことが多いので、立位でお腹に力をいれてもらう状態で行います。(外陰部の診察に関しては「陰嚢内自己検診のすすめ」で記事にしておりますので参照してみてください。)
す。(ここでは特に過去に鼠径ヘルニアや陰嚢水腫のような手術歴がないかなどをチェックさせていただきます。)これを元に診察室で簡単な問診を追加させていただき、外陰部の診察を行います。
診察のポイントは、
・精巣のサイズが小さくないか
・精巣上体や精管という精子の輸送路に欠損などの異常がないか
・さらには男性不妊症の中でも高率の原因疾患である精索静脈瘤がないかなどです。
精索静脈瘤の診察においては臥位では分かりにくいことが多いので、立位でお腹に力をいれてもらう状態で行います。(外陰部の診察に関しては「陰嚢内自己検診のすすめ」で記事にしておりますので参照してみてください。)
さて男性不妊症の検査でもっとも重要な精液検査に関しては、残念ながら小さなクリニックレベルに特別な採精室などを準備できませんので、次回再診時に自宅で採取してもってきていただくようにお願いしております。
(精液採取と輸送に関する注意点は、「3日以上の禁欲後、マスタ-ベ-ションにて採取」、「採取後は1時間以内に、人肌のぬくもりを保つようにして持参」をお願いしております。)

精液検査の結果はクリニック内で即座に顕微鏡下に
カウントしますので、同日に結果説明ができます。
(パソコン画面に映し出して説明しておりますが、
これがかなりインパクトがあるようです。)
右の写真がその画像です。静止画で精子の尾っぽの部分が見えにくいためにまるで夕暮れ時の模様の入った障子のようですが、実際は動画でもっと鮮明にわかります。
このマス内の精子数や運動率などをカウントします。
(精液採取と輸送に関する注意点は、「3日以上の禁欲後、マスタ-ベ-ションにて採取」、「採取後は1時間以内に、人肌のぬくもりを保つようにして持参」をお願いしております。)

精液検査の結果はクリニック内で即座に顕微鏡下に
カウントしますので、同日に結果説明ができます。
(パソコン画面に映し出して説明しておりますが、
これがかなりインパクトがあるようです。)
右の写真がその画像です。静止画で精子の尾っぽの部分が見えにくいためにまるで夕暮れ時の模様の入った障子のようですが、実際は動画でもっと鮮明にわかります。
このマス内の精子数や運動率などをカウントします。
以上の経過中、必要によりホルモンレベルの血液検査をすることもありますが、
それほど特別なことをしているわけではありませんのであまり緊張されずにおいでください。
それほど特別なことをしているわけではありませんのであまり緊張されずにおいでください。