レストランの料理の無断撮影~キャメラ付携帯~ | 法律を科学する!理系弁護士三平聡史←みずほ中央法律事務所代表

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大学では資源工学科で熱力学などを学んでいました。
科学的分析で法律問題を解決!
多くのデータ(事情)収集→仮説定立(法的主張構成)→実証(立証)→定理化(判決)
※このブログはほぼ法的分析オウンリー。雑談はツイッタ(→方向)にて。

Q レストランを経営しています。
  最近,お客様が,当店に無断で,提供した料理を撮影し,ブログに掲載しているようです。
  これは違法ではないのですか。


誤解ありがち度 4(5段階)
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1 一般の方でもご存じの方が多い
2 ↑↓
3 知らない新人弁護士も多い
4 ↑↓
5 知る人ぞ知る

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A 違法にはなりません。

【レストランの料理の無断撮影】
レストランを経営しています。
最近,お客様が,当店に無断で,提供した料理を撮影し,ブログに掲載しているようです。
これは違法ではないのですか。

→違法にはなりません。

一般的には,料理の写真(画像)を公表することは特に何らかの権利を侵害することにはなりません。
通常の料理は「著作物」にも該当しないと考えられています。
例外的に,違法となるのは次のようなケースです。

<撮影が違法となる可能性のあるケースの例>
・撮影が禁止されているもの,場所
・芸術的なもの(→著作物に該当)
・「見た目」自体を,「秘密」にしている場合
・店員,お客様の顔など,人物が特定できる場合

【撮影禁止のレストランでの無断撮影】
店舗内に「撮影禁止」と掲示してあります。
それなのに,お客様はこれを無視して料理の写真を撮影していました。
違法ではないのですか。

→違法となります。

店舗の運営者として,店舗内のルール設定をする自由があります。
営業の自由,経済活動の自由の一環です。
現実的に,マーケティング方法の一環として,そのような運営方針を取ることも尊重されるべきでしょう。

<運営方針の一例>
・商品(料理)の「秘密感」「行ってみた人しか分からない」という感覚(→高級感)を醸成する
・伝播は「口コミだけ」とする
・「特異感」「話題性」を醸成する
・現物の撮影は許可したメディアだけにする

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