保育の現場経験15年
述べ800人以上の親子を支えてきた実績を基に、
ワーキングマザーの子育てライフを戦略的にプロデュース
母と子のマインドアップコンサルタントの
白鳥夏帆です
今回は前回の記事
「指示語が多いワーキングマザーは要注意⁈」
の続きです。
「あれをしたらダメよ」
「これをしたらダメよ」
「うまくできないんだから、お母さんがやるからいいわ」
「ほら、やっぱりうまくいかないじゃない」
「お母さんがさっき言ったじゃない。言う事聞かないからよ」
こんな言葉がけを日常的にされて、自分のやろうとした事を、
いつも止められて育った子は、どんな子になると思いますか?
少し、考えてみてくださいね。
と前回の記事で投げかけをしました。
ワーキングマザーの皆様、ご自分なりに考えられましたか?
ここで、私の友人の体験談。会社の女性上司の実例をご紹介しますね。
友人のお仕事の部署は、マニュアルがあって無いような部署。
つまり、その時々に応じた臨機応変な対応が求められる大切な部署なのです。
一歩間違えば、責任問題も問われかねないそうで、そこで働いている方達は、
日々その大きな責任を背負いながらの仕事。
ある時、緊急事態が発生してその場にいた友人が、
自己判断で周りにいた部下達に指示を出し、事無きを得たそうです。
上司からも感謝され、過失がなく対応できた事にホッとした様です。
その報告を勤続20年の先輩にすると、自分ならそんな対応ができたのか自信がない。
何かやり忘れがあったりしてしまう気がする。と言われたそうです。
その先輩の事を聞いて、私は疑問を持ちました。
そこで、その先輩について詳しく聞いてみました。
その先輩のご両親は大変厳しく、完璧主義、管理主義だったそうです。
その先輩が決めた進路さえも認めてもらえなかったとの事。
そして、部下に対してやはり厳しい管理主義。
一緒に仕事をする後輩の中には精神的な病になってしまう人もいたそうです。
指示語や命令語を言われ、否定的な言葉を日常的にかけられて育った子は、
自らの意思で選んだ事に対して、失敗をする経験をする事が出来ません。
「失敗は成功の母」
失敗経験が無ければ、緊急事態が起きた時に、
自分で考え、その時1番最善だと思われる方法を選ぶ事は出来ません。
先の先輩の様に勤続20年を迎えても、緊急事態に対応できる自信はもちろん育ちませんよね。
子どもの失敗って、大人の主観で見たら失敗に見えるのですが、実は失敗じゃないのです。
成長過程には必須の、できる様になる前の大切な過程に過ぎないと私は捉えています。
ワーキングマザーのお子さんは、保育園を卒園したら次の日から、いきなり親の手を離れることになります。
1人で考えて行動しなければならない緊急事態に遭遇する可能性もありますよね。
だからこそ、乳幼児期の大人の目がある今から、失敗経験を沢山して、
自分で考え、行動して対処できる能力をつけていく事が大切なのです。
勤続20年になっても自分に自信の持てない大人になってしまう、管理主義の子育てを、
あなたはまだ続けていきますか?
