集団活動ができない子の本当の気持ち | 保育歴25年保育士のブログ

保育歴25年保育士のブログ

子ども子育てコンサルタント
保育の現場経験25年

忙しいワーキングマザーの強い味方
チャイルドカウンセラー白鳥夏帆です
 
{623439A3-2797-4AC2-9809-DCAD4A39E175:01}

「もうすぐ運動会なのですが、

みんなと一緒に運動会の練習ができないみたいなのです」


4歳クラスの女の子のお母様からのご相談でした。


みんなで行う集団活動に、我が子がついていけないとなると、


「どうして、うちの子だけ…」と悩んでしまうお母様も多いです。


しかし、

運動会の目的は、みんなと一緒に練習して、

本番みんなの前で披露する事ではありません。


みんなと一緒にやれない事ばかりに着目しても、


その子は、みんなと一緒にできるようになる事はありません。


そればかりか、その他の弊害さえ出てくる可能性もあります。


なぜなら、みんなと一緒に出来ない理由が他にあるから。


その理由をクリアにしない限り参加は出来ないのです。


年中さんの年齢で競技の練習を嫌がるのは、


周りが見えるようになってきて、

他の子と比べて上手くできないから、自分に自信が持てないのです。


なので、年中さんの年齢の子どもたちは心が不安定になりやすいお年頃。


自分の事は自分でどんどんやる様になり、

一見大人もあまり手助けが必要ないようにみえますが、

大人の心のサポートが必要な時期なのです。


先生方は他の子と比べるのではなく、一人一人の成長に着目して、

その子の中での成長を見守り、支え、認める事が必要になります。


お母様は、直接練習に参加する訳にはいかないので、

お子さんの園での話しに耳を傾けて、

気持ちを十分に受け止め、

勇気付けをして、

子どもが望んだ時は一緒に練習してあげ、

自信を持たせてあげる。

そうして、そっと子どもに寄り添う事により、


子どもたちは4歳の壁を乗り越え、自信満々の5歳児、年長さんになる事ができるのです。


もし、年中さんのあなたのお子さんが、練習に参加できないでいるようでしたら、

「必ず乗り越えらる」

と信じて、決して他の子と比べる事なく心の成長に寄り添ってあげてくださいね。


来年の年長さんの運動会では、ひと回りもふた回りも大きくなった、


たくましく成長したお子さんの姿を見る事ができますよ。