ありのままの自由な自分で生きる子を育てる | 保育歴25年保育士のブログ

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チャイルドカウンセラーの白鳥夏帆です

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今回は、前回の記事

お子さんの本当の気持ちを尊重する方法」

のつづきです。




ありのままの自分で自由に生きていける様になる子育てとはどうすれば良いのでしょうか?



子どもは本来、様々な事に興味関心があり、


学びたい、できるようになりたい、大きくなりたいという願望を、


持って生まれてきます。
 


しかし、親御さんや先生、育った環境による影響がとても大きいのです。


私の出会ったケースでは、若干4歳児にして先生が、


「今日はみんなで、お散歩にいきましょう」

と言うと、


「えっー、やだー。だって疲れるもん」


という返事が返ってくる子が多いクラスがありました。


何かがおかしい。とすぐに思いました。


話を良く聞いていくと、とても大変なクラスで、


年少さんの時には、先生が4人もついて走り回る子ども達を、

先生方が追いかけ回っていたとの事。


主導権がすっかり、子どもになってしまっていたのですね。


私はまず、主導権を大人にする事が大切とアドバイスしました。


人格は対等。大人だから上で子どもだから下。


という区別はなく、人類みな等しく平等です。


しかし、主導権は生命の保持、養護、教育の義務のある大人にあります。


それに加えて、日本の昔から大切にされてきた考え方方である

「年上の人を敬い、年下の人、自分より弱い者を助ける」

と言う考え方も、大切です。


人格の平等と、主導権の関係を取り間違えてしまうと、

3歳の子ども達に対して大人4人が振り回されるというおかしな関係になってしまうのです。


そして、子どもが本来持っている欲求、

「これやりたい」

「あれやってみたい」

の思いを汲み取ってもらえず育った子ども達は、


段々と無気力になって、若干4歳にして


外で遊ぶ事、お散歩を面倒くさい、疲れると捉えるようになってしまうのです。


もちろん、その中にはお母様やお父様に、


外遊びをしたいと言った時に、

「疲れる」「めんどくさいから」


と断られた経験がある子がいるのかもしれません。



大人の言動、思考に影響されたり、

子どもが本来持っている欲求を叶えてもらえない事により、


子ども達は本当の自分の願望(気持ち、やりたい事)が段々と見えなくなるのです。


だからこそ、


「子どもがあれやりたい!」

「これやりたい!」


と目をキラキラと輝かせているうちに、


できる限り、その意欲やる気を叶えてあげる事が大切。


大人も一緒に楽しんでしまう。


すると、どんどん子どもたちは自分のやりたい事に向かって、


自分の本当の気持ちに正直に行動する事ができるようになるのです。


つまり、ありのままの自分で自分の本当の気持ちを大切に生きていける様になるのです。



もうお気づきだと思いますが、


子どもの意欲、願望、やりたい事は、


決してお金で買える物(おもちゃやゲーム、お菓子等)ではなく、


私達大人が一緒に関わってする経験を通してでなければ、


満たすことができないのです。


自分の気持ちを大切に受け止め、認めてもらって育った子どもたちは、


自分の本当の気持ちがわかり、

ありのままの自分を認め、

また周りの人の事も認められる様になるのです。


そんな子どもや大人が、日本にそして世界に沢山増えたら、良いなあと思っています。