ほぼカウンター。
大人のおひとり様にオススメ。
大将は江戸っ子だ。
相方から、「一夜干しがおいしかった」と聞いて気になっていたお店。
湯島”関西割烹 いづ政”。
大将は、今は亡き銀座の名店”出井”で修行し、
昭和53年から湯島に店を構えている。
平日の18時すぎ、事前に電話して1人で訪問。
綺麗で広いL字型のカウンターと奥に4人×2の小上がりがある。
先客は1組2名。
大将の前のカウンターに座り、焼酎で1杯。
盛り沢山のお通しにテンションがあがる。
特に、とろっとろの玉子豆腐は通常の分量より多めに出汁を入れてあり
ほろほろほろっととろける。
幸せ~出汁が、出汁が旨すぎる。
お目当てのキンキの一夜干しは、丁寧にじっくり焼き上げられる。
中骨以外は、すべて食べられる。
香ばしくパリッと焼き上げられたヒレ、
身は透明な脂がのり、旨みが凝縮されていて
口の中に喜びが溢れる。
出汁とシークワサーが添えられていて
「醤油だと飽きちゃうだろ」と大将は笑う。
確かに、あっさりして旨いっす。
こりゃ~日本酒がすすみますな~。
季節の松茸は、初の玉〆という食べ方で。
これが旨い。
上品な出汁に松茸をいれさっと玉子でとじる。
松茸の香り、瑞々しさ、さっと火を入れることで
松茸をダイレクトに味わえる。
贅沢だな~。
これまた日本酒がすすみますわ。
大将とおかみさんとの会話も楽しく、
「いいシークワサーが入った時だけ泡盛を飲むんだ。
お酒好きそうだから飲むかね?」と、ご馳走になる。
長年古酒をブレンドしているという
泡盛にシークワサーをぎゅっと絞って
度数を感じない爽やかで危険な味。
それに合わせて出してくれたのが、茄子油煮。
とろっとろの茄子に、出汁がよく浸みこみ
ぴりっとした辛みがいいアクセントになっていて
これも旨い。
泡盛をクイクイいっちゃいます。
出てくる料理全てが美味しかった。
上野で育った大将とのやり取りも異常に楽しい。
メニューに値段が書いてないので、ちょっと緊張したが
お会計は12,000円。
充分に価値がある。
大将は、
「1人でよく食べに行くのかい?うちはお酒呑めない人でも1人で来てもらってもいいんだよ~」なんて話していた。
蕎麦などもあるので、ご飯を食べに行くのもアリだと思う。
帰りにおかみさんから
「今日は初めてなので通常の量で出しましたが、量を少なめにできる料理もあるから」と、
うれしいお言葉。
お土産に相方の分みかんもいただき、小躍りしながら帰宅した♪
美味しかった、楽しかった、また行こう。
いづ政 (割烹・小料理 / 湯島駅 、上野広小路駅 、上野御徒町駅 )
夜総合点★★★★☆ 4.5