そこから海が始まる | ☆みかっちの「しあわせ感性を高める♡」ブログ☆

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人生のどんなシーンをも、十分乗り越えられる生命力。
あなたには備わっている!
生命力こそがすべての難問解決の秘訣♡

植物が太陽の光に向かって伸びるように、
人は希望や夢に向かって伸びていきます。


希望がなければ人は生きていけません。

たとえ真っ暗なトンネルの中でも

わずかな光さえあれば

本当にたとえわずかな光であっても

歩いて行けるものなのかもしれません。


宮本輝さんの

『ここに地終わり海始まる』という物語が大好きです。

この小説は、20年近くも長い間結核療養所で過ごした女性が

1枚の絵葉書を受け取ることによって奇跡的に結核を克服し、

退院するところから始まります。

その絵葉書は、元人気音楽グループのリーダーが送ったものでした。

そこに「ここに地終わり海始まる」という

ロカ岬にある碑に刻まれた言葉が書かれてあります。

その絵葉書を受け取り、奇跡的に回復し退院した主人公は、

絵葉書に対するお礼の気持ちを伝えたいと思い、彼を捜します。

しかし、ふたを開けてみると…

その絵葉書は、

本当は主人公に宛てて書かれたものではなかったのです。

間違って届いた絵ハガキによって、

主人公は奇跡的な蘇生を果たしてしまうのです!


信じたものが現実となる!

心の不思議ですね。


また、『ここに地終わり海始まる』

このタイトルも私のハートを射ぬいてしまいます!


人生とは、常に何かが終わり、

何かが始まることの連続で成り立っている。

どんなに今、大変なことがあっても

断崖絶壁のような気がしていても

それは新しいスタートにとって最も大切な段階なんだということ。


夜明け前が最も暗いように

地が終わっても、洋々たる海がそこにある事を

輝さんは教えてくれているように思うのです。