弟とカラオケ | ☆みかっちの「しあわせ感性を高める♡」ブログ☆

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人生のどんなシーンをも、十分乗り越えられる生命力。
あなたには備わっている!
生命力こそがすべての難問解決の秘訣♡

私には5つ違いの弟がいる。

この弟は、むかつくほど私とは全く反対の性格で


石橋をたたいて渡る。

自分が確信した事しかしない。

自分のお給料の範囲内で、何割かを貯蓄に回した後に生活が出来る堅実性。

人の話をきちんと聞ける。

ネゴシエーションが上手。

穏やかで、信頼に暑い。


方やこれまでの基本的な私は・・・


石橋は走ってわたる。

確信がなくてもヒラメキのまま突っ走る。

やりたいことが自分の収入を軽々超える。しかもやる。

目立ちたがりやの引っ込み思案。

交渉ごとは苦手。妥協するか、脅す(笑)。


一体本当にキョウダイナノカ?と思う事もしばしば。

弟ながら、(むかつく事も多々あるが)本当に尊敬する点は多い。


私がそんな弟に感謝してもしきれないエピソードが一つだけある。


大学3年のとき、近しい友人が亡くなったのと、母の脳腫瘍の手術が重なった後。

私は自律神経失調症になり、一時帰省した。

帰省した日は、南風子の名を証明するがごとく、大嵐になって船が欠航した。

父が用意してくれたビジネスホテルに泊まった私。

嵐の音だけが鳴り響き、まるで真っ暗なトンネルの中にいるようだった。


次の日の朝、当時高校生の弟がホテルにたずねて来た。


「腹痛いといって早退してきた! 姉ちゃん、カラオケいこう!」


何時間も何時間も、ただカラオケ。


後で聞くと、「どこかに消えてしまいそうな儚さがあった。」そうだ。


弟は、ただ心に寄り添ってくれていたのだと思う。

「頑張れ」とか「大丈夫だよ」なんて言わず。

長い時間、ただただ歌を聴いてくれていた。


今、私があるのは、あの長い長いカラオケの時間があったからだ。


誰かからの相談を受けて、何も思いつく言葉がないとき、いつもこの時の弟を思い出す。