どくだみチンキを作ったのは自分のためではない。

チンキでどくだみ化粧水を作って使わせたい人間がいる。


それは坊。


4月で20歳になったが、まだニキビがある。なおりきらない。

どくだみ化粧水はにきびや肌荒れに効果があるという。

それ、ほんまでっか。

そういやウチにもどくだみ生えてたな。

見つけたらすぐおばあが抜いてまうから、そんなにはびこってないけど。

物は試しだ、作ってみよ! 



《どくだみ化粧水レシピ》

水40ml

チンキ10ml

グリセリン0.5ml

スプレー容器にいれてシュッシュじゃ。


ついでに作った。

《どくだみチンキのかゆみどめ》

チンキ5ml

ハッカ油1~2滴

原液をロールオン容器でコロコロじゃ。

効果を検証したくて蚊に刺されに行った(変態)

かゆみどめの効果あった!!


化粧水はまず自分で使ってみた。

1日目は腕の内側にふって様子を見た。

問題なさそうなので翌日は顔にまいた。

だが、私の顔には今ひとつもオデキがなく、効果あるんかないんか確かめることができない。

刺激はないので使い続けることはできそうだ。

みーやんは私とよく似た性格で、私の手作りナントカにとても理解がある。

抵抗なく使い始めた。

みーやんも吹き出物はない。

やっぱり実験対象は坊や。

問題は坊がどくだみ化粧水を使うかってこと。

ニキビをぜんぜん気にしてないし、化粧水でケアする男の気持ちをわからないと常々いう。

美容に無頓着。おしゃれにも無頓着。理系。中高一貫男子校症候群。


さらに潔癖。

私が庭でむしった草を漬け込んで作ったの。

なんていったら気味悪がってぜったい顔に塗るわけない。

さあどうする。


どくだみ化粧水を浸したコットンを、寝てる坊の顔にそっとのせに行く。

というプランをみーやんに言うたら怖すぎるって。ホラーやって。うん。



「これええんやて。つこてみ。」

とストレートにすすめてみた。


「めんどくさいことはしないから!」

と坊はいいながらスプレーを顔にかけた。

よし、使いよった。


スプレーボトルにして取り出しやすい場所に置いた。

手軽にしたのでものぐさな私も続けられるやろう。

とりあえず、子どもたちとみんなで使ってみます。

坊のニキビが改善したり、

何か気づきや変化があればレポートします。