こんばんは。
きょうもむしむしと暑い一日になりましたね。
節電で冷房利用をできるだけ控えなくてはいけないので、皆で研究室居室の風通しをよくしたり工夫しています。
扇子を持ち歩かないと今年の夏は厳しそう。

さて、きょうは夕方に地震・津波・原発事故などの大災害への対応について、茨城大学地球変動適応科学研究機関教授の三村信男先生のお話を伺いました。



茨城は、被害の規模から東北三県よりも目立たない状況ですが、茨城でもかつて経験したことがないほどの大きな被害だったそうです。住宅は12万4000棟が全壊・半壊・損壊を受け、床上・床下浸水は1700戸にものぼります。

しかし人的被害が少なくて済んだのは、津波が起きた際の対応や防災事故対策があったようです。これはもちろん地震の規模や津波被害が違うため、東北三県と比較することはできませんが。

そうした茨城の災害対策の話にはじまり、大震災や原発事故への対応について、またアジア・太平洋地域における気候変動の影響と適応策についてもお話がありました。気候変動問題も適応策がこのところ注目されています。

大震災復興の当面の対応としては、記録を残していくということも大事だとのこと。大震災から教訓と課題を学ぶことはたくさんありますね。災害時の避難や救援のあり方を点検し、災害廃棄物の処理に取り組むなど課題は山積していますが、災害に強い地域・コミュニティ作りを進めていくことを考えていかなくてはなりません。

2時間半のセミナーの後半では活発な議論も展開されました。復興と新しい地域社会づくりや原発事故への対応など、発言者の視点も道筋もさまざまで、ある意味刺激のある時間を過ごすことができました。余韻を残しつつ・・・、週末を迎えようかと思っています。

では、皆さんもよい週末をお過ごしください