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私にとって、読書は旅のような時間です。


小さい頃から、小さな冒険をしてきました。


1人が好きで、時々1人になろうとしていたようにも思います。


国も人種も民族も文化も、時代も超えた世界を覗くような好奇心が満たされるのが、本の時間でした。


赤毛のアン、大草原の小さな家、夏目漱石、武者小路実篤、ちょっと背伸びしてカフカとかカミュとかも読みました。


別に、人より驚くほど読書量が多いわけではなく、得意なわけでもありません。


難しい書物や苦手な分野のものは全く手が出ません。

 

それでも、中学生から結婚して退職するまで、毎日往復2時間以上の通学通勤時間があり、ちょうどよい読書の時間にもなっていました。


学校や家庭の中で、孤独を感じる時は、本を読んでいました。


「誰かと一緒にいて感じる寂しさ」というのは、なんとも言えないもの。


友達も家族もいて、恵まれているはずなのに、満たされない寂しさを受け止めてもらえる拠り所を、言葉や書物に求めていました。


中学高校時代の演劇部で、戯曲の作品や大人びた台詞を解釈する時間も好きでした。



 


言葉が生きることと共にある、ということを実感しています。




よくお友達の相談を受ける中学生の女の子が、「私なんかに相談するくらいなら、本を読めばいいのに。いろんな人生を送った登場人物が、ちゃんと教えてくれる。」


と話しているのを聞きました。


私にとっても、そんな感じです。



 

いま、私のテーマは、本の中に共感や共鳴を求めるのではなく、自分では出会わない言葉に、不意に背中からポンと押されるように出会うという体験です。

 

気付けないものに気づくことです。

 

 

「本を読む時は、何が書いてあるかを読むのではない。何を書いていないのか。そこに、本当に作者が伝えたいことがあります。」


最近、そう教えられました。


人の話も同じだな、と感じます。


カウンセリングでも、本当に伝えたいことは言葉にしないもの。


言葉尻を捉えても、その人の気持ちをつかんだことにはならない。


それは、言葉にするものの中に隠れています。


死別してからしばらく経って「あの人はあの時、本当はこんなことを言いたかったのではないかな」と思うこともあります。




また、読書も友人も、良質で、違うことを言う人がよいと感じています。

ついつい、共感したくて、共感してほしくて、「そうだよね」という言葉や人を探したくなります。


でも、「そうなの?どうして?」と言える相手の方が、思索はより深くなります。

そうして、違うのに理解し合えたら、違うのに共感し合えたら、こんなに嬉しいことはないです。


 

読書をしたら、話すこと。


話すこと=放すこと


本を手放して、自分で考える。


インプットしたら、この熟成や発酵の時間がとても大切です。




茶道やアーユルヴェーダ、植物療法の教えも、そんな感じです。


教えられないことの中に、本当の教えがあったりします。



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「本を読む人だけが手にするもの」


私にとって読書は仕事や学習のために読むものではなく、心がホッとするための時間なので、読書術についての本は、滅多に手に取りませんが、藤原和博さんの本の一部をご紹介します。


“かつて、私はフランスに住んだことがある。そのときに感じたのは、フランス人には絶対的に孤独な人生観が横たわっていることだった。
「人は生を受け、死を迎えるまで、結局、他人と完全に分かり合うことはできない」

これこそが、21世紀型の成熟社会に通底する基本知識だと私は思う。
だから、四六時中ネットにつながるのではなく、ネットから切れて「スタンドアローン」になることが重要になる。孤独に耐える訓練にもなるからだ。

私は仕事をするときとは別の場所で本を読んでいる。そこにパソコンはない。スマホも携帯も使わないので、本を読むときは完全にスタンドアローンの状態だ。

本は、このようにスタンドアローンになることに適した端末だ。ただそこに黙ってあるだけ。逆の見方をすれば、本は、孤独に耐えながら読むに限るということ。

そこから生まれる達成感は、次の本へ向かわせる原動力になる。”



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いのち目覚めるくらし・ごはん教室

 

2018年4月24日(火)

10時30分〜13時30分

『春のアーユルヴェーダ料理』


2018年4月26日(木)

10時30分〜13時30分

『春のイタリアン』



表千家茶道教室

4月9日、16日、23日(月)
14日、21日、28日(土)




 


 






 

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