年が明けてからのことか繋がって、不思議な2日間でした。

19日金曜日は、西新井という新しい場所で、テーブル茶道の講習が始まる日でした。

前日に準備の確認もして万端でした。

ところが、当日目を覚ますと、身体が重くて気持ちが悪い。吐き気もする。

担当者にご相談をして、申し込みの方々には大変申し訳なかったのですが、延期にしていただきました。

申し訳ありませんでした。

それから丸一日、節々の痛み、割れるような頭痛、眠れない不快感と格闘するように過ごしていました。

すりおろしたりんごが美味しかった。

山姥のような形相でベッドに横たわりながら、痛みで眠れない時に、小室哲哉さんの会見もぼんやり見ました。

その翌日の土曜日も、予定がありましたが、やっぱりキャンセルさせていただくことにしました。
みなさんに本当にご迷惑をおかけしました。

金曜日よりは少し身体が動きました。

「お腹が空いたから食事してくる」と出かけてしまう夫。

娘たちも、熊が別荘地を荒らすように、適当に食べ散らかしたままで、リビングもキッチンも鍋やら食器やら、ぐちゃぐちゃでした。

私が倒れていても、誰も何もしてくれないんだとイライラという形の悲しさが知らないうちに募っていました。



私の中の引きちぎられたミミズがうごめいて、その一日の騒動が始まりました。


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


{E4D0FB8F-1AE9-411D-BF02-0967447E1090}


引きちぎられたミミズ。

その一週間前、母が入院する時に「退屈しのぎに本を買ってきて欲しい」と頼まれて、私も読みたいと思って買った、小野正嗣さんの『9年前の祈り』に、ミミズが出てきます。

芥川賞と直木賞を、小野正嗣さんと西加奈子さんで受賞された時の、お二人のお人柄がとても心地よくて、すぐにファンになってしまいました。

文庫本が出たら買って読もうと待っていました。

母が読み終えて、転院した日にお下がりをもらって帰りの電車で読みました。

もし、興味のある方がいらしたら、ぜひ読んで欲しいです。

時間がないかもしれないけれど、小さい子の子育てをしているママにもぜひ読んで欲しい。

子育てをしている人の身近な人に読んで欲しいし、子育てをし終わった人にも、子育てをしてもらって大人になった人にも読んで欲しい。

お役人の人たちにも、難しい仕事をしている人たちにも、男の人たちにも、若い人たちにも読んで欲しい。



芥川賞を受賞した時の挨拶があとがきに掲載されていて、これがまたよいです。

本屋で立ち読みしてもよいかもしれませんが、泣けてくるので注意が必要です。

小野さんの眼差しが優しい。なんにもしてあげなくていい、ただ優しい眼差しの社会にしたいという願いが込められているように感じます。


小野さんが受賞した時、確か、幼稚園生くらいまでの子が3人いて、奥さんと子育てや家事を分業しながら大学で教えていたようなので、執筆活動は早朝の2時間だったと聞いた記憶があります。

子育てをしながら、いろいろ世界が広がったり記憶が深くなったりしたのだろうなと、想像してしまいます。



人はみな、生まれて、それぞれが必要な経験をしている。

中には、つらい人もいるし、苦しい人もいるし、ひどいこともあるし、若くして亡くなることもある。

でも、どれも、ダメだとか、恥ずかしいとか、悪いとか、変とか、正しいとか、立派とか、ないのです。

その、どんな経験も奪わない、柔らかい眼差しの社会というか世界というか、それを創りたいとずっとずっと思っていたのは、私が長く欲していたからだと思いました。


表千家茶道教室
いのち目覚めるくらしとごはんの教室
植物療法カウンセリング
ジェモセラピスト講座