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映画『ドリーム』を観てきました。

NASAの宇宙開発の偉業を支えた、知られざる黒人の女性数学者たちの実話に基づく物語です。


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楽しみにしていた映画。

でも、始まる前にとっても気になる出来事がありました。

映画館の入り口で並んで席を取るという、昔ながらの入場方法で、私は一番観やすい、2階席の一番前に座りました。

その後からも続々とたくさんの人が入場してきます。

席を取ろうと焦って歩く1人の女性が、通路ではないはずの、私の座る席の前を歩いて通り抜けました。ゆったりしていたので、荷物や足を蹴飛ばすことなく歩けるくらいの幅がありました。

早くよい席を取りたかったのかもしれません。


すると、隣の60代くらいの女性が
「信じられない!なんでこんなところを通ろうとするんだろう。」
と隣のパートナーに向かって、苛立ちながらつぶやいて、足を不自然なくらい大きく伸ばして、その通路が通れないような姿勢になりました。


私もその女性も、すでに一番よい席が取れています。でも、後から来る人は、よい席を取りたいと思って、気持ちが急いている。その気持ちはわかります。

例えば、駅の階段の上り下りのマナーなどでも
公共のスペースでは、使う人のマナーや良心が問われることも多くあります。

ご婦人の苛立ちの気持ちも、わからないでもない。

けれど、二度と誰にも自分の前を通らせまいと足を伸ばす仕草に、私は心がザワザワしてしまいました。

結局、その女性の伸ばした足とは関係なく、他にその通路を通り抜ける人はいませんでした。



映画は始まりました。

物語で描かれたのは


誰も見たことのない新しい価値観

既成概念や先入観
常識と思い込んでいる無意識を変える

前例を作る最初の一歩


そんな狭間の時代に、黒人で女性という、当時のハンデにもしなやかに逞しく立ち向かっていく姿が描かれていました。


場内には中高年の女性も多く、上映中にすすり泣く声も聞こえて、自身の悔しさに重ねたりしているのかもしれないと感じていました。



これまでの常識では良くないとされていたことや、普通の人はやらないことに一歩踏み出すことで、新しい景色を発見したり、想像もしていなかった道が開けることもある。



物語の中に

「偏見があるわけではないのよ」と話す、管理職の白人女性がいました。
おそらく、彼女は私たちと同じ、ごく普通の常識的な人なのだと思います。

主人公の1人である黒人女性は

「わかっています。そう思い込んでいるって。」

と答えています。




私たちは、いつも学校や家庭や社会で

ルールは守りましょう

人に迷惑をかけてはいけません

と教わり、守ろうと頑張ってきています。



でも

ルールって何だろう?
迷惑って何だろう?



今日の物語で言えば

「我々は本気で有人宇宙飛行を成功させたい」というゴール。

今日の映画館で言えば

「並んだ私たち皆、気持ちよく映画を観たい」というゴール。



この映画が伝えていることは

「夢をあきらめずに頑張れば叶う」というフワフワしたサクセスストーリーだけではないと思うのです。



いつの時代も、新しい数式でないと、新しい未来を作ることは出来ない。

思い込んでいるだけかもしれない、古い数式に、いつも問い続けたいと思いました。


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