内村鑑三の著書『代表的日本人』を若松英輔さんと読み解く講座に参加しました。


そして、『あなたにとっての代表的日本人』について作文を書いてください、と課題が出ました。


茶道教室も

ビジネス茶道も

アーユルヴェーダも

料理教室も

ジェモセラピーも


関係ないように思われるかもしれませんが、私の中では、どれも同じ根っこにあります。


このブログの読者さんがいてくださるとして、混乱させてしまっていたら、お許しください。


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『私にとっての代表的日本人』



私が中学生くらいの頃、今から37~8年前、東京郊外の田舎の住宅地に住む我が家にお向かいの小松さんという中年のご婦人が訪ねてきた。夕食の支度時で、玄関先でぼそぼそと母と話して帰って行った。母が困った顔をしていたので、どうしたのかと尋ねると「お金を貸してほしいと頼まれたのだけど、うちにはないから帰ってもらったの。」と言っていた。それっきりその話を家族とも母ともしていない。その時の金額は私の記憶だと10万円だった気がする。


大人になってから気づいたことがあった。小松さんの家には「あんま・灸」と看板があって、私が肩がこるとこぼすと、何度か母に小松さんのところへ行かされた。浴衣に着替えて布団の上でマッサージを受ける、昔ながらの施術を小松さんのおばさんにしてもらっていた。それは母なりに、対等な関係のまま力になろうという、知性ある工夫だったのだ。


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