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ゴールデンウィーク直前の昨日、子どもたちの小学校受験でお世話になったお教室の先生にご挨拶に伺ってきた。

 

当時、長女が幼稚園生の頃、年子に二番目がいて三番目が生まれたばかり。大手幼児教育のカリキュラムや授業参観をするやり方には合わずに、個人のお教室を友人に紹介してもらった。

 



ここでさっそく話がそれるけれど、このお教室を紹介してくれた友人というのは、なかなかご縁のある友人だ。

 

ご縁① 中1の時の英語授業の出席番号が私の前で、ゴールデンウィークに男子校の文化祭ではしゃぎ過ぎて、入学早々盲腸で1週間入院した私のために英語のノートを貸してくれた。

 

ご縁② 高校卒業後の同窓会の近況欄に「3人の子育ての最中、洗礼を受けた」ことが書かれていて、彼女の影響が大きくあって私もカトリックの洗礼を受ける決心をした。

 

ご縁③ 洗礼式の立会人である「代母」を彼女にお願いした。これは、余談だけれど、洗礼を受けるための聖書クラスのリーダーは、今をときめく加藤一二三さんご夫妻だった。

 

ご縁④ 私が退職した会社で彼女はいま働いている。

 

お互い同級生の子どもを母校に入れたいと思っていたが、それぞれに違う学校にご縁があったのも印象的だった。

節目節目で、私を導いてくれる存在だ。



 

話はもどって、そのお教室の先生は、私がもしイラスト上手ならチャーミングに描きたくなるようなエネルギッシュな女性の先生。


息子さんが今40だとおっしゃるので、私の母より少し下70近いのではないだろうか。

30年近く、幼児教室をされているのだ。


私は、最近こうして自分がお教室を始めてわかったのだけれど、お茶の先生やお教室の先生は長期の旅行などで休んだり、頻繁に体調を崩したりして中断したりすることができない。

それを30年続けてきていらっしゃることに、改めてすごいことだと感じた。

続けるというのは、それだけですごい。

 


当時の私は、子どもたちをシュタイナーの幼稚園に入れながら、迷った挙句に小学校受験をするという、めちゃくちゃな選択をしてしまったわけだけれど、子どもたちには、「小学校に入りたい子どもたちがたくさんいてね、お教室の椅子の数だけの生徒しか入れられないから、『注文の多い料理店』みたいにね、学校の先生がたくさん注文を出すから、そのとんちに上手に答えた人から学校に入れるようにしているの。」というような話をしていた。


早期教育のつもりではなく、よい環境を与えたい一心だったので、私自身、試験攻略のための先生の指示に、従わないこともあったような気がする。


それでも、親のいろんな迷いや日々起こる子どもを取り巻く事件や子どもの気持ちを、いつも先生に聞いていただいていた。

 


それからもう15年近くお会いしていなかったのだけれど、一年前から、長女がそのお教室で小学生の英語を教えるというお仕事をいただいていた。


長女が新しい環境に出て試行錯誤して、少し疲れていた時期に、彼女の小さい頃を知っている、愛ある大人にお世話になったこの一年で、娘が少しずつ元気になっていく様子があった。

小さな子供たちの純粋さからも、沢山の愛と元気をいただいていたのだろうと思う。


娘がご迷惑もおかけしているだろうと思ったけれど、ここは先生にお任せして、私はできるだけ顔も口も出さないことにしていた。

 


先日、学業の都合で娘がそのお仕事を辞めることになったので、ようやく久しぶりに私は先生をおたずねすることにした。


思い出話から、教育の話、子育ての話、先生のお仕事の話、話は尽きない。


その日もお教室では、水色のワンピースにポニーテールのきちんとした女の子が、先生と一緒に注文の多い小学校のための練習をしていた。



受験のための幼児教室なのだけれど、本当によく両親の家庭方針を聞いてくださり、先生の立場でその子にとってよい道を一緒に考えてくださる先生だった。


私のように先生のアドバイスとは違う選択をしても、一緒に泣いて、明るくあたたかく応援してくださる、そんな先生だった。


受験が終わると「あと10年」が口癖で、毎年伸びてきてしまったのだそうだ。


「私はね、この仕事も好きだけれど、ママやパパや卒業生のお子さんたちとお話してね、いろんな世界のいろんなお仕事のお話を伺うのが大好きなんですよ。」とおっしゃった。


ああ、そうだったんだ、と思った。


大変失礼ながら、なんとなく勝手に当時の私は、「私学のご出身で、ご自分の学校に入れたいお母様のお手伝いをするうちにお教室を大きくされた、ビジネス上手な人」なのだとイメージしていたのだけれど、そんなことではなかった。


知的好奇心と社会への関心と人が好きでないと、70近くなるまで30年近くもこのお仕事を続けられるわけがない。


知識を与える仕事は映像授業などが可能になってくるけれど、人間を育てる仕事は、AIには代われない仕事だ。

 



沢山の子どもを見ていらした先生と、3人の子育てに四苦八苦している私と一致したことは、


「若いうちはチャレンジした方がいい。自分で見つけたチャレンジの種は宝物。親は心配するものだけれど、自分で挑戦したいことを見つけるなんて、こんな素晴らしいことはない。思ったようにいかなくても、いくらでも取り戻せる。」ということ。



 

幼児教室で幼稚園受験や小学校受験のための指導をされて、多くの子どもたちは高校まで、大学までの一貫校に入学するわけだけれど、先生はそれだけをよしとしているわけではないのだ。


自分の挑戦の種を見つけるまでは、安全で安心な場所を与えたいという両親の願いをサポートしていらっしゃる。

けれど、雛が目覚めて海の向こうに渡りたいと言い出したら、それもまた全力で応援して祈り続けてくれているのだ。

 

いわゆる「お受験」は、子ども相手に大人がド真剣なので、漫画やコメディドラマになるくらい滑稽なのだけれど、そんな風に私も子どもたちも、沢山のご縁に助けられて今があるのだと、つくづく思った。


ありきたりだけれど、大切なことはありきたりすぎて、心の奥までしみ込んでいることに気づくまで時間がかかるのだ。

 



ながながとお話して、永遠と話していられそうだったけれどキリがないので席を立って、玄関で「また時々参ります」とご挨拶をすると、「ママ、楽しかったわ。またね。」と先生が手を出してくださった。


私は両手で先生の柔らかい手を握って握手して、そうしたら、ふーっと先生の手が伸びて私のほっぺを触られた。


なんだか、お母さんが娘のほっぺを触るような、そんなあたたかみがあって、そんなふうに思っていただいていることにとても幸せな気持ちがした。

 



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いのち目覚めるくらし・料理教室

 

2018年5月1日(火)

10時30分〜13時30分


2018年5月22日(火)

10時30分〜13時30分




表千家茶道教室

5月7日、14日(月)
19日、26日(土)


日本橋コレド室町 ビジネス茶道
5月21日(月)18時30分〜20時30分




 


 




 

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