クラビで見た夕焼けが忘れられない。


日本にいる頃、メール、電話でのやり取り、デスクでは基本1人で仕事、会議の多さ、などが特徴的だった。
席でする仕事、会議ですることがくっきりと分かれていた。気がする。
この仕事のやり方は個人主義、独立的、などがキーワード。
アメリカ、シンガポール、イギリスなども、各机がパーテーションで区切られており、仕事の仕方、考え方は近いのではないかと思う。

タイにきて、仕事の仕方が変わった。というより、同じやり方では進められないことに最初の2-3ヶ月で気づいた。
どんな小さな事であっても1つの机の周りに、みんなで集まり考える。
仲間意識、団体行動が多いからだろうか。
そして話好きのタイ人、とにかく話をしっかりと聴き、相手の考え方や大切にしている価値観、やり方をまずは褒める認める事が大事と感じる。

そんなこんなで、仕事を進めていくために、1日のうち、半日近く、あるいは半日以上、誰かの席の隣で人と話す事、その人を理解する事に時間を費やしている。

メールや電話だけではなく、直接席まで足を運び、どんな小さな事でもその人の価値観、大切にしていることをしっかりFace to faceで聞くことが大事と感じる。

ちょっと立ち話、というのがなく、とにかく得意げに自論を語り出す方が多い気がします。

それを認めた上で、プロセスをこう変えたらもっと良くなる、あるいはビジネスの状況、他社の状況など聞き出した上で次のステップを考えるなど実行方法を考えます。何十年も同じやり方で通っているものを変える場合、一度ではなく、各々に何度も話をすることもある。

ある意味根回しに似ているかもしれません、そういった意味では日本にも似てるのかなぁ。

社内の人間関係、家族の状況、自分の考え方などとにかく何でも話をしてくれます。

何かコソコソやるなんて!といってる同僚もいるくらい、オープンマインド。

そして、自分にとても自信のある人が多い。

これを知らず、マネジメント数人(例えば社長と副社長だけの合意を取る)だけで決め、トップダウン的なやり方で物事を決めようとすると、タイ人からは結構な反発と波紋が広がり、物事をうまく進められない。時もある。

強力なリーダーシップより、少しずつとにかく全員の和を壊さない形で決める。

必然的に物事を動かすのに時間と労力がかかる。
この地道なやり方なくして仕事を進めるのは難しい、ちょっとずつ信用を得ていくのに避けて通れない道。

日々鍛えられています。。