20代、仏教を学ぶ

最近夫の影響で仏教を少し勉強しています。

ベトナム人の夫は、かなり真面目な仏教徒です。寺で修行をした経験もあり、その際に僧侶から僧名というものを授かったそうです。

今日は誰が興味を持つかは分かりませんが……私が仏教を勉強して学んだ仏教の良さを３つ紹介したいと思います。

①人種差別が無くなる考え方

仏教の言葉の中に【人は生まれによって尊からずその人の行いによって尊し】という言葉があります。人は生まれ、つまり白人であるとか先進国に生まれたとかそういうことで価値が決まらないのです。どんな人種であってもその人のした行いによって尊くなります。

また仏教には輪廻転生の考えがあります。私たちは生まれる前、黒人だったかもしれません。次、生まれる時は白人かもしれません。もっと別の人種になる可能性もあります。そう考えると人種で優劣をつけることが馬鹿らしくなります。また違う人種への差別も人ごととは思えなくなります。

その差別を受けている人種は過去の自分かもしれないし未来の自分かもしれないのです。

②科学的かつ理解しやすい教え

仏教には人は変わりゆく。自分というものは実はない。という考えがあります。これは科学的だなと思います。私たちの体は死んだら骨に変わり骨はやがて土になり、土は、やがて植物や水になります。魂は形を変えて色々な生き物になり、植物になりと絶えず形を変えていきます。

他の宗教の教えだと〇〇神を信じないと地獄に行く、自殺をしたら救われないなど断定的で排他的な教えが多くあります。

それよりは私は存在も消滅もしない。ただ形を変えてそこにあったり消えたりするという考えの方が受け入れやすいです。

③思い通りにならないことを受け入れる考え方

仏教には人は思い通りにならないから苦しむと言う考えがあります。例えば好きなのに彼氏が思うように愛してくれない、友達がほしいのに誰も友達になってくれない、お金が欲しいのに正社員になれない。このような悩みは全部、こうしたいのにこうならないという自分の思い通りにならない現象に苦しめられているそうです。

世の中は何一つ思い通りにならない。人の気持ちは自分で変えられない。そのことを知ると少し楽になります。

以上、私が学んだ仏教の良さでした。

しかし、まだ私は完全に仏教を受け入れられません。なぜなら輪廻転生が嫌だからです。私は2度と人間に生まれたくありません。白人に生まれて他の人種を差別したり、他の人種に生まれて差別されるのが嫌です。人を虐めたり虐められるのも嫌です。戦争も環境破壊も動物を使った洋服を着るのも嫌だし、将来的にそのような問題を引き起こす人間の子供の世話をするのも嫌です。

出来れば人間でも動植物でもない何かに生まれて気楽に苦しみのない世界で仲間と生活出来たら良いなと思っています。

けれど、そんな考えを持った人にはあまり出会わないので寂しいです。

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