もう2週間も前となってしまいましたが、ずっと楽しみにしていた東京オペラシティリサイタルホールB→C、伊藤美香ヴィオラリサイタルを聴きに行ってきました。
チケットも完売で会場もほぼ満員。

伊藤美香さんは、日本人作曲家の作品を演奏する活動をずっと続けており、私の在学中に学内作曲科学生作品の新作演奏に誘ってくれた時、尻込みした私に『今の時代の作品を弾くことはとても大切なことで、せっかくの在学中に、「やったことがないから」という理由で演奏しないのはもったいない。』と力強く後押ししてもらいました。得手不得手は感じるものの、特別に「これは弾くけどこれは弾かない」というような考えにならないのは、この時の先輩の言葉の影響が大きかったな、と今でも感謝しています。

バッハとマルティヌーの作品の他は、全て日本人作曲家の作品で構成されたプログラム。


後半の冒頭の西村先生作曲の無伴奏ヴィオラ ・ソナタ「キメラ」、、、様々な現代奏法が織り込まれ、会場全体が耳を研ぎ澄ませ、聴き入っていました。

終演後、私は風邪をひいてしまっており早々に会場を後にしてしまったのですが、とても心が充実したコンサートでした。
演奏家なら誰もがすごいな、と思う公演でしたが、オーケストラ・トリプティークの活動や先輩自身の演奏活動の中の一場面だと思います。これからも私も自身の目の前の音楽に、一つ一つ取り組んでいきたいと思います。