第2夜 細々と
マイノリティをウィントスと共に弾いてから半年以上が経った。
2020年Jリーグは何とか観客を取り戻したものの、声は未だ戻らない。
※歌マイプロジェクトについてはこちら
「ぷぎゃ、、、」
つい家では声を出しての応援が出来ない鬱憤が悶々とした言葉として口をついてしまう。
僕らはコロナによる関係の断絶を経験した。
中には無意味な会社の飲み会の根絶など、役に立った事もある。
その中の1つに「TV会議」がある。
いままではごく一部のIT関係者がイキるために使っていただけのものが(*個人の見解です)一般に広く認知され始めたのだ。
世間ではリモート会議に留まらず、リモート飲み会や、リモートお茶会など、仕事ではない交流の場として使われ始めた。
「これは、ありかもしれない?」
そうして発足したのが「リモサ会」である。
これも何気ないTwitterの呟きから始めた事が、それなりの規模になった感がある。
そのリモサ会で話をしていたメンバーで、お???と思う事があった。
来てくれたメンバーのTwitterを見ると、ドラムでLUNASEAを叩いてる人や、リモサ会の背景にアコギがちらほら見える人。
ベースを弾いていた、という経歴の持ち主も。
僕は思った。
「これは行けるんじゃないか?」
半年前に思っていた事が、あの頃は闇に消えていった妄想の世界の話が、急に現実味を帯びて目の前に広がってきた。
この何気ない呟きから全ては始まったのだ。
リモサ会でマイノリティ合わせれたらいいな。
でもタイムラグがなぁ。
まだ雲を掴むような話。
しかし、確実に半年前に考えていた事が少しずつ可能性が広がっているのではないか?
そんな事を考えながら数日が経った。
あの日話した人達の心の中にも、少しずつ「何かをやりたい」という熱が出始めていた。
そんな呟きが散見され始め、僕らは色めきたっていた。
2021年2月15日
リモサ会から3日目の朝。
リモサ会のメンバーからとある呟きが発信されたのだ。
伴奏はメンバーで作って、歌は募集したら?
そう!
まさに皆で歌おうマイノリティ企画の原点。
ここから全ては始まったのだ。
ちなみにコードはCFGF(サビ)だった。
全然合ってない(笑
しかも、本当にサポーターの皆様から歌の募集なんて出来るのか?
誰が協力してくれるのか?
実際に会ったこともないメンバー同士でどうやって伴奏を作っていくのか?
課題と不安は山積みだった。
時を同じくして、世間ではclubhouseというアプリが流行り始めていた。
サガン鳥栖界隈でもこの流れはやってきた。
そのclubhouseでの出会い。
それがこんなにもプロジェクトを加速させることになるとはまだ誰も知らなかった。
運命というものがあるのならば、まさにこういう事を言うのだろう。
ここから事態は急展開を見せることになる。
細々とした僅か数人の呟きから始まった、壮大なプロジェクト。
これはまだ序章に過ぎない。
(つづく)
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これは、皆で歌おうマイノリティ企画の進行に合わせた、小説風日記です( ⌯᷄௰⌯᷅ )
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