ご訪問ありがとうございます![]()
大阪府枚方市にアーユルヴェーダサロンを
オープン予定のReikoです。
昨日は「死」について、少し触れましたが、
もう少し深掘りしてみようと思います。
苦手な方はスルーしてくださいね![]()
アーユルヴェーダの古典である
『チャラカ・サンヒター』には、
「人間にとって、
この世とあの世の二つの
世界において
有益な生命の知識が
アーユルヴェーダである」
と述べられています。
アーユルヴェーダとは、
「生命の科学」などと訳されることが多く、
よりよく生きるためのものではありますが、
死も含めた包括的な生命観がそこにはあります。
今や数々の健康法や美容法がある中で、
アーユルヴェーダが唯一無二であるのは、
根底にあるこの哲学ではないかと、
わたしは思っています。
アーユルヴェーダは5000年も前から、
より健康に、若々しく、美しくある方法を
教えてくれるとともに、
生や死を含めたこの宇宙の法則をも
明らかにしています。
また、インドの神話では、
創造・維持・破壊のリズムが
宇宙を支配していると説いています。
ちなみに、
創造=ブラフマン、
維持=ヴィシュヌ、
破壊=シヴァ
の三神が有名ですね![]()
何かをしばらく維持していたとしても、
必ず破壊があり、次が創造される。
わたしたちの体も、すべての組織や細胞が
日々壊され、新しく生まれ変わるように。
だからこそ、たとえ今、
どんなに絶望の中にいるように思えたと
しても、きっと新しい何かがまた生まれる。
逆に、今の名誉や幸せを絶対に手放したくない、
と思っていたとすれば、それは執着に過ぎず、
その執着を手放してこそ、
さらなる大きな可能性があって、
また新しいものが生まれる。
誰でもいつかは、この肉体を手放すときがきます。
いくら執着したとしても。
「死」について考えたり、話したりすることは
何となく避けられるけれど、
わたしが夫の死についていちばん後悔していることは、
「死」について何ひとつ、彼の思いや考えを聴かなかったこと。
彼自身、「絶対元気になる」という気持ちでいたし、
そんな言葉しか聞くことはありませんでした。
でも死について考えないはずはなかったと思います。
迫りくる死を誰よりも感じていたのは、本人に他ならない。
それは恐れでしかなかったのかもしれないけれど、
それでもわたしは聴くべきでした。
彼は死をどう捉えていたのか。
わたしはもうそれを知ることは叶わないけれど、
大切なひとがいるならば、
ぜひそんな話をしてほしい。
生きるということは、死ぬこともひっくるめたものだと
思います。
だからこそどう生きて、どう死にたいのか。
決してタブーでも何でもなく、
あなたの死生観を、
大切なひとに伝えてほしいです。
アーユルヴェーダが説くように、
わたしたちの生命も、
この宇宙において
創造、維持、破壊のリズムで
ゆらいでいるだけのものならば、
死は忌むべきものではないのかもしれません。

