旅行にはトラブルがつきものである。
その為に保険がある。
トラブル・ハプニングレベル
レベル5 死亡 なんたってこれが一番
レベル4 病気・怪我 健康は大事だよ
レベル3 盗難 置き引き 器物破損
レベル2 ぼったくられる
レベル1 仲間割れ
T子のことなんてレベル1程度のことじゃないの。
3~5は保険が効く。
2と1は保険が効かない。
たいしたレベルのことじゃなかったのね。
でもこの後ムンバイではレベル3とレベル4が私を
待っていた。
まやの母
海外に出かける時は成田からいつも母に行ってきますの電話を
していた。
それが今回はない。(しんみり)
母は去年の10月3日に他界した。
20日ごろエジプトで世界大会があったが、選手団の団長を
仰せつかりバタバタしてたのと他界してまもなかったのも
あってピンとくる感じがしなかった。
母は高齢だったっこともあったので今回のような旅行は
まあ控ええていたのもある。
母がインドに行かせてくれたのかもしれない。
そんな母がある時「父ちゃんが生きていてくれたらな」
としんみり言った。(父は昭和に他界している)
やっぱりいろいろあったのだろうけど夫婦ってそういうもの
なんだね。長年連れ添えばやはり少しでも一緒にいたいもの
なんだろうな。
やはり結婚ていいな。家族って大事だよね。人としての
最小単位が家族だしそんな情愛もあるのね。
母さんあなたの娘でよかった。私はあなたを誇りに思うわ。
(面白くするために表現はややオーバーにしてありますが、
こんなもんです。)
なんて私もしんみりしてたら
「父ちゃん死んでから年金がものすごく減ったのよ」
なにー!!! そっちかよ! そこなの?
うぇーん 母ちゃん おらの純情を返じでぐでーーーー
父は4種類の年金を貰っていた。今は年金問題がぐちゃぐちゃ
しているけど、あの頃の厚生省の気前のいいこと。
軍人年金(父は戦争に行ってた。この年代はほとんど徴兵され
てた)
国民年金(これは普通)
障害者年金(晩年は寝たきりになり重度の障害者だった)
農業者年金(こんなのがあった。今あるんだろうか?)
ひとつづづは少なくてもまとまれば結構な母の小遣いだった
に違いない。
そんな母も今はいない・・・・
まやの父
インドでは街の中にも自然に牛がいる。その外にもいろいろ
動物を良く見かける。
私の実家は農家なので家畜がいた。
乳牛、和牛、鶏、兎、矮鶏、山羊、僅かに記憶にあるが馬もいた。
中学生の頃テレビでは西部劇でカウボーイが馬に乗って
走るのがかっこよくて、あんな風に乗りたいな、なんて思った。
その当時は牛はいた。馬がいれば私は本物のカウガールができる。
カウガールは無理としても馬には乗れるしかっこいい。
まや 「父ちゃん 馬ほしい馬買って」
父 「馬は高いしそんなものは内ではかえない」
まや 「ほしい! ほしい! 買って、買ってー!」
父 「・・・・・・・・・・」
ある日父は可愛いメスの子ヤギをどっかから持ってきた。
父 「これは山羊だが うまという名前の山羊だ。だから
これは馬だ。わかったか馬だぞ馬」
まや 「可愛い!!! うんいいよ。」
父 「ちゃんと世話をして大事にして、お前が嫁に行く
時は嫁入り道具のひとつとして、うまも一緒だぞ
わかったか?」
まや 「はい。わかりました。お父様」
以上の会話は全部嘘です。無口な父は「ほら」と一言いった
だけで子ヤギをわたしてくれた。
女子中学生のおもちゃとしての馬はありえないよね。
メスの子ヤギは成長して次の年春に出産して山羊乳は私の
家族の栄養源になった。
馬が欲しかった女子中学生は今は馬並みがほし・・・くない。