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オウゴンマサキ(黄金柾 Euonymus japonicus var.aurea/黄金正木/英名:Japanese Spindle)ニシキギ科ニシキギ(エウオニムス)属・耐寒性常緑低木(花6~7月・実10~2月・樹高2~5mくらいまで)中国~朝鮮半島~日本自生(北海道南部以南)のマサキの変種
(撮影4/3)
 
 
出先の埋立地の流通事務所街に、それはそれはひときわ目立っていた「黄金マサキ」の生垣です
ハッと目を奪われて、50mほど走ったところで停まって、引き返し、撮らせていただきました
春の新芽の芽吹きの時期、黄金マサキがもっとも美しい時期でしょう
ベニカナメモチや西洋ベニカナメモチ(レッドロビンなど)が真っ赤に色づくのと同じように
黄金マサキは真っ黄色に色づく、という感じです
 
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良く刈り込まれて一様に新芽を吹いて全体が真っ黄色に色づいた黄金マサキの生垣、美し~!
 
この黄色い葉も、新芽が固まる梅雨前くらいになると、だんだんと色はさめていくのですが、それでも葉は
ライムイエローで、普通のマサキのグリーンとは違って、やはり明るいイメージです
暑さや寒さにも、潮風にも、刈り込みにも強いので、生垣にもぴったりですね
耐陰性もありますから日陰地でも大丈夫ですが、良く発色させるには日当たりの良いところが適しています
古くからあるものですが、最近では生垣用というよりも、カラーリーフとして小さい苗も出回っていて、
ガーデンのポイントや寄せ植え、トピアリーにも人気ですよね
 
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正面からみるとライムグリーンとイエローが混ざって、程よい感じ、遠目で見ると黄色です(^.^)
 
黄金マサキは、マサキの変種で、日本では熊本で発見されたものから繁殖されたものだそうです。
黄金マサキとよく間違えるのが
●キンマサキ(金柾)黄色の中斑入り種/キフクリンマサキ(黄覆輪柾)黄色の覆輪葉
Euonymus japonicus  f. aureovariegatus/Euonymus japonicus ‘Ovatus Aureus’) 
中斑入りのものは英名で「Gold Spot Euonymus」と呼ばれ、
覆輪のものは和名で「黄覆輪柾」の名前でも呼ばれます。
流通名では、どちらも一様に 「キンマサキ」 の名で出回るのでとても紛らわしいです。
印象はかなり違うので、注文されるようなことがあれば、どちらかはっきり伝えた方が良いと思います
 
黄色中斑入り種「キンマサキ」参考
黄色覆輪種「キンマサキ」参考
(sinnpuruの庭日記さんブログより) http://sinnpuru.at.webry.info/200707/article_2.html
(みやざきの植物散歩さんHPより) http://www.geocities.jp/matsuura_syouiti/sub68-148.html
 
また白斑の種では
●ギンマサキ(Euonymus japonicus f. albomarginatus)白の覆輪葉で、葉の中にも模様が入ります
(^.^)
 
さらに言うなら、「キンマサキ」 も 「ギンマサキ」 も、流通名で単に、「斑入りマサキ」 という名前でも
出回っていることが多くて、本当に混乱しやすいです。注意しましょう!
そのほか、ベッコウマサキや姫マサキ(矮性鉢植え用)などもありますが、混乱するのでここまでとします。
これから花を咲かせて、マサキと同じ実をつけます(実の付かない株もあります)
 
美しい葉ではありますが、マサキと同様にウドンコ病の害が出やすいので、「ダコニール」などで予防殺菌、
もし、白い粉がふいてしまったら、さらに「サプロール」ほか、専用剤も2~3種併用して抑えるほかありません
(うどんこ病の専用剤「ミラネシン」が製造中止になってしまいましたので…)
その他害虫対策は、ハマキムシにはオルトラン(水溶液)散布とか、ロウムシにはマシン油AL剤とか…
適宜対処です
マサキに虫がつきやすい、というのは、クチナシに虫がつきやすい、というのと同じようなこと、
それよりもマサキの場合はやはりウドンコ病対策だと思います
生長も比較的早い方ですから、剪定は葉が固まった頃に、伸び過ぎた枝を落とす(夏は避けます)、
大きく刈り込むのは、初冬です
生垣として植えれば、手間は西洋ベニカナメと同じくらいだと考えればよいと思います
黄金の生垣、いかがでしょうか?
(^o^)/

●マサキの育て方(ヤサシイエンゲイさんHPより)