砂場で転がる泥団子 カラスが鳴く啼く 手ぐすねひいて暗闇迫る | mayの晴耕雨読備忘録

mayの晴耕雨読備忘録

山が好きでテン泊縦走
そこから外界でのキャンプ
2つに共通するのは…
外で呑む酒の旨さ!
寺社仏閣、読書、ワ-クアウトも好きです

子供の頃の夢を見た

砂場で友達と遊んでた…


息をするのも忘れるくらい

丁寧に作り続ける泥団子
まぁるくまぁるく愛しんで

出来上がったものは宝物

 

もう少し大きく丸く…

欲をかくと失敗する

ここで止めようか…

隣の子の泥団子が気になる

 

意味もなく、おちゃらけて

笑いをとって時を稼ぎ

泥をこねくり

気持ちもこねくる

 

やめようか…

続けようか…


ブランコの影が

砂場を這うようにして

足元まで伸びてきた

 

カラスが一声、空に啼く

お家に帰りな、そこの子よ

そこまで来ている暗闇が

手ぐすねひいて待ってるよ

 

風の匂いが変わった…

いつの間にか友達は消えた

 

急に寂しさ押し寄せて

砂場から出て振り返る

何個もの泥団子 

置いていくの…と泥団子

 

帰らなくちゃ…

ごめんね…

 

自分を呼ぶ声がする

あのシルエットはお母さん?

夕日で眩しくて見えないや 

夕日が眩しくて涙が出てきた

 

そこで目が覚めた…


置いてきぼりの泥団子

その後、砂場で崩れて

その他大勢の砂に

なれたのだろうか…