<混乱のスタジアム>

VARのトラブルを挟み、試合開始から20分ほど経過したのち、試合は中断しました。


関東地方を襲った雷雨の影響で、埼玉では浦和-柏が中止に。豪雨の埼玉から東京に入り、着いた時はちょうど中断したタイミング。人が右往左往、雷が幾度となく鳴り響き、一時はスタジアムの電源まで落ちて停電する始末。


そして紆余曲折の末、20:50に試合は再開。21:00過ぎには鳴物が使えなくなり、手拍子と声のみでの応援となりました。


いろいろイレギュラーが重なり、雨の影響でピッチコンディションも乱れる中でしたが、今季二度辛酸を舐めさせられた広島相手に、緑の戦士たちは敢闘を見せてくれました。


広島に縦パスを遮断されながらも、前にボールを進めて積極的にシュートを放っていく。


しかし、シュートは悉くキーパー大迫の正面。打つ判断が早すぎるのか、いや、攻められていても最後に致命的な隙を決して作らない広島のディフェンスにしてやられていたというべきか。0-0で押し込みながらも、決定的と言えるチャンスは生み出せないまま試合はハーフタイムへ。


<勝負を決めた一瞬>

後半開始直後の50分、広島MF松本の鋭いミドルが枠内に飛ぶもマテウスがセーブ。


66分、ゴール前で波状攻撃を仕掛けて染野が鋭いシュートも大迫のセーブに阻まれました。


その後も松村や染野がゴールを狙っていくも大迫の牙城を崩せず、試合を決めたゴールが生まれたのは75分。CKから混戦の中、広島のキャプテン、元代表DF佐々木翔が押し込んでついに均衡を破りました。


失点後、矢継ぎ早に交代し打開を試みるも広島の守備を崩せず、89分には途中出場のゴウキが抜け出してフリーでボールを受けるもシュートは無常にも枠の上。


スタッツでは圧倒しながら、最後まで広島の守備を崩せずタイムアップ。


22時30分まで長きに渡り続いた激闘、最後に勝者となったのは広島のイレブンとサポーターたちでした。


上位相手に敢闘するも、あと一歩及ばず退けられるこの感覚…なんか以前のJ2時代を思い出すような。


悲観する内容ではないながら、結果がついてこないのが苦しいし悲しいけれど、ただただぶれずにやり続けてほしい。