<絶望的な展開>
アウェイサポへのようこそに、拍手と半々でブーイングが飛ぶ、「最終決戦」感が漂う中で始まった1戦。
序盤主導権を握ったのはヴェルディ。ゆっくりとボールを動かしながら、ジェフがJ1仕様に近い形であまり積極的にプレスにこないこともあいまって、サイドや中盤を起点へのパスワークや時折ロングボールも使いつつチャンスを作ります。
しかし、先にゲームを動かしたのは千葉。18分にサイドからパスを受けたドゥドゥが対応に入ったカトレンを弾き飛ばして強烈なミドル。これがマテウスの手を弾き飛ばしてジェフが先制。
そしてそのダメージが癒えないままわずかに3分後。ゴール前での密集をかいくぐろうとした染野のパスが相手に引っかかり、そこから再びドゥドゥ。マテウスがキャッチに入ったもののボールがワンバウンドして止めきれずジェフに追加点。
さらに前半30分に森田が接触プレーで痛め前半で交代。0-2のビハインドの上に森田を失う絶望的な展開で前半を折り返します。
<勝負を分けたPKストップと交代選手の差>
ハーフタイム、痛めた森田に代わり平をピッチに。平はSBに入りカトレンが一列前に。しかしサイドでクロスを上げる前にクリアされたり、空中戦で競り合ったセカンドボールを拾えずチャンスらしいチャンスはなく時間が刻々と経過。
そして得点どころか55分、谷口と競り合ったゴヤがPA内で倒れPKの判定。ここで3-0となれば、ほぼゲームは決する…。
しかし、ここでマテウスが助走が長くなったドゥドゥのPKを身体に当てて止め、こぼれ球もコースを限定し枠外にそらさせて大ピンチを回避。
そして58分、67分と交代カードを切ってカトレン、ケイト、コロ助を下げゴウキ、モカ、ハセタツをピッチに。
一方ジェフはHTの俊幸⇒米倉に続き小森、小林、西堂をピッチに送りこみますが、この交代選手の差が勝負の分かれ目になりました。
この試合がデビュー戦(日高、田中の欠場で急遽の出場か?)となった西堂を長谷川が圧倒しサイドから攻撃をしかけ、ゴウキが起点となってチャンスメイクし徐々にチャンスを増やしていくと、ついに79分、再度からハセタツがヘッドで合わせ反撃の狼煙。
<歓喜のAT>
そして攻撃は止まらず、AT突入前の89分にソメが身体ごとゴールに押し込んで同点。声量が下がりかけていたゴール裏は一気にボルテージが上がり、さらにドラマは92分。
ロングゴールを繰り返しに3本放り込み、最後はゴールに向かう軌道のクロスに中原がワンタッチで合わせたボールがゴール隅に吸い込まれ大逆転。
最後は交代のハセタツをあえて下げ山越を投入して残り時間をしのぎ大きな勝ち点3で、PO進出と自動昇格争い生き残りを果たしました。
ここ数年、特に味スタのゲームでは稀に見る壮大なドラマでの大逆転劇は今後の奇跡の昇格を予言するようでした。
<MOM>
長谷川 竜也
途中出場でサイドを制圧し、1ゴール1アシストで勝利の立役者に!
文句なしの選出です!
次節はいよいよ…