<流れを失いかけた幻のゴール>

前半11分、コーナーの流れから群馬10番がゴールネットを揺らす。田中稔也だ。またお前か…となりかけたけれども、明らかに腕で意図的にボールをコントロールしており、結果はノーゴールに。その幻のゴールの瞬間がハイビジョンに映されたのが決め手となりました。VARがないJ2での、審判団が見せたナイスジャッジでした。


こういうシーンがあると、流れが向こうに行きかけたりもするんですが、今期のチームにはこういう精神的な動揺が少ないのが強み。

ミズキのドリブル突破やエーコさんのコントロールから幾度も群馬ゴールに迫ります。


群馬の守備はとにかく身体を張る+GK櫛引の攻守という感じで、ハイボールに慌てるシーンもあったことから、組織的な守備というよりも、個でしっかり守ってるという印象を受けました。


<堀監督のナイス采配>

後半の戦いぶりも悪くはなかったのですが、今回は堀監督の「攻めの采配」が見れました。


山越に変えて加藤蓮を投入し、深澤を本職の右、加藤蓮を左に入れたことでサイドの動きを活性化。


また、リョウガ、エーコさん、タイガに変えて一気に竜士、マヒ、バスケスを投入し、攻守のバランスを整えつつスピードある選手で刺しに行きます。


そして終盤80分、その采配が的中。バスケスの裏へのスルーパスからリヒトが抜け出し、DFに寄せられながらも群馬GK櫛引の股を抜く技アリのシュートでついに均衡を破りました。


その後はオフサイドにヒヤッとする場面も、最後まで集中を切らさずシャットアウト。


アウェイでの難敵相手の貴重な勝ち点3を手土産に、次はホームに戻り東京クラシックです!


<MOM>

山本 理仁


身体を張った守備と引き分けが現実味を帯びてきた中での値千金の決勝ゴール!


彼の成長とさらなる進化が止まらない!