さて、長らくお楽しみいただいたこの選手紹介もあと数回を残すのみとなりました。ただの一サポーターのしょうもない企画に長々とお付き合いありがとうございます。(新戦力3人は加入の際に紹介したので、こちらでは割愛いたします、申し訳ありません)
そして、今回登場していただくのはヴェルディの生き字引である百戦錬磨のベテラン、永田充選手です。
<選手プロフィール>
・選手名/読み方:永田 充 ながた みつる
・背番号:19
・出身地:静岡県
・ポジション:DF(CB)
・生年月日:1983年4月6日
・身長/体重:184cm/82kg
・所属チーム:静岡学園高-柏レイソル-アルビレックス新潟-浦和レッズ-東京ヴェルディ
・日本代表国際Aキャップ 2試合0得点
<プレー特徴>
高身長を活かした空中戦の強さと、正確無比なロングフィードが持ち味です。
<永田選手への思い>
永田選手のヴェルディに来る前の実績、功績については、ここでは書ききれないほどです。U-20ワールドカップに出場するなど若手のホープとして早くから注目され、2011年のアジアカップでもメンバー入り。
柏レイソル、アルビレックス新潟、浦和レッズの3つのJクラブを渡り歩き、重ねた出場試合数は200を超えます。選手の入れ替わりが激しいJリーグにおいて、これまで長く活躍している選手はそこまで多くなく、まさに橋本選手と並ぶ実力者、百戦錬磨のベテランという言葉がよく似合う選手です。
しかし、近年は度重なる負傷や激しいポジション争いに巻き込まれたこともあり、出場機会を減らしていたことから、10年近くプレーしたJ1の舞台を離れ、昨シーズン2017年から東京ヴェルディの一員となりました。
昨シーズン、出場した試合は10試合。リーグ序盤と中盤こそレギュラーでしたが、怪我の再発や畠中の突き上げなどもありわずかな出場であり、満足のいくシーズンではなかったと思います。
しかしながら、その試合で見せてくれた正確無比なロングフィードや身体を張ったディフェンスから、井林、平、畠中らヴェルディのCB陣が学んだものは多く、実際の試合でも永田選手仕込みのプレーを見せてくれることが多くあります。
永田選手や橋本選手、また去年なら二川選手や中後選手、平本選手や永井秀樹選手といったような「プレーを背中で見せてくれる選手」は、チームにとって重要な役割を担っています。
スポーツ選手は年齢とともに運動量、フィジカルなどは低下しますが、その選手がそのキャリアの中で得た技術は錆付くことはありません。それを見た若手選手がその判断やテクニックを盗み、それを試合の中で実践できるようになれば、それは選手はもちろん、チーム全体のレベルアップにも繋がります。
監督やコーチの力で戦術を教えることはできますが、結局局面局面では個人の判断や技術が問われることも多くあります。しかし、完全な格闘技ではなくしっかりとしたルールがあるフットボールであれば、どんなに強力な相手でもアイディアやテクニックで勝つことができます。大げさな表現ですが、それこそネイマールやクリロナにも勝つことができます。
ヴェルディに「生ける教科書」として確かな経験をもたらしてくれた永田選手。今季は前半戦は畠中、後半戦が平がレギュラーで定着し、若狭の加入もあって天皇杯3試合の出場と数試合のベンチ入りのみにとどまってはいますが、本人のプレー以上に、多くのことを永田選手はヴェルディにもたらしてくれています。
彼の経験に積み上げられた選手のレベルアップが、ヴェルディをJ1に導くことを確信しています!
次回の選手紹介は、選手では最終回となります、橋本英郎選手です。
