母を車椅子に乗せて散歩に連れ出せたのは
もう3年近く前の話なんだね
いつかまた車椅子に乗って
公園に行こうね
って声かけてた時期もあったけど
座る筋力すらなかったから
全然叶わなかったな
もっとも…東日本大震災の後に
車椅子を購入してからず~~~~~~っと
入院してた時以外は散歩三昧な
毎日だったんだから。
最後に散歩できなかったとしても
全然後悔ってなかったんだけど(;^_^A
あれだけ行ったからもういいよねって
でもね、散歩に行けなくなってから
やっぱり一緒に見てた花たちが
咲いたのを見かけちゃうと…
あぁ~咲いたよ~
いっつも通る場所だから
必ず満開になったら立ち止まって
見てたよね~
今年もきれいに咲いてるよ~
って母につぶやいてたんだよね。
春も夏も秋の紅葉も冬の山茶花も
いっぱい咲いたら必ず…
ほら、今一番見頃だよ~
いっぱい見てきたけどやっぱり
毎年見たくなるもんだね~
見せてあげたいよなぁ
って思い出してたんだ。
そう。亡くなってもだねー
もう八重桜もほとんど散ったよ~
今度は藤が満開になってきたから
藤まつりに行く時期だね
ってさ。
今年は藤まつりには
一人で行ってこようかと思ったけど
想像しただけで泣きそうになったから
やめておいた。
亡くなったことは残念だけど
介護して看取ったことで
後悔がないから悲しくないのに。
見せてあげたいけど
もう見せてあげられないから
自分が代わりに…なんて
思うと泣けちゃったりする
そのうち遺骨をちょっとだけ何かに
入れてあちこち持ち歩くねっ
そう。一緒に行くんだ。
ついでに父の遺骨も一緒に(笑)
それなら悲しくならないよ
ほんとかな。