平成2年6月7日 認知症日記
3時・・・
何か声が聞こえてくる・・・
ベッドに母がいない・・・
トイレか?行ってみた
「トイレどこ?」
トイレの向かい側にある
洗濯機につかまって
立っていた。
このパターンは毎日なのかい?
8時半・・・
起きて着替えの介助を始めた
「娘はまたこんなに早くから
もう行ったの?」
じゃぁ介助してる私はいったい
誰なんだい?
これも毎日パターン化するんだろうか。
まぁせっせと無視して介助してれば
いいや・・・そのうち普通になるでしょう
「また娘はいつのまにか行ってるけど
なんでひとこと出かけるって
言わないで行くの?」
あれ?今日はまだしつこいのかな
「いっつも私が見てないスキに黙って
出て行って、また知らないうちに遅く
帰って来るんだから、あんたもなんで
言わないの?」
え?私?
だって私どこにも出てないんだから
言えるわけないっしょ
"ん~でも一度も誰かが出入りしてるの
見たことないでしょう?
私は見たこと無いよ"
見てないスキに・・・じゃなくて
見てないだから誰も ’出てない’
と思って欲しいんだけどなぁ。
「そういう問題じゃないんだよ。
出かける時はちゃんとひとこと
声かけて行くのが当たり前でしょう」
"私は出かける時はちゃんと言ってるよ。
仕事行くから留守番しててねって
それ以外はどこも一人で出ないし"
何も言わないってことは誰も
出てないって思って欲しいなぁ・・・
あっそうか。私の事が娘に見えないから
出て行ったと思うのか・・・(-_-;)うーん
まぁ説得は無理みたいだな。
でも私が娘に見えなくなる寸前に・・・
"いってきまーす"とか
言うのは絶対不可能でしょう(⌒▽⌒)
いつ急に娘を認識できなくなるか
わかんないんだから合わせられないよ。
帰って来たと認識するのも突然なんだし。
何時間もずっと一緒にいるのに
急にいつ帰って来たの~とか言うもんね。
帰ってないよ、ずっと居たよって
言うと否定はされないけどね
無視されるだけで(;^_^A
多少はおかしいな~って思うことも
あるようだけど・・・無視した時は
きっと考えちゃってるんだ。
でもきっぱりしてるときもあるね
出かける前はちゃんとひとこと言えって
あんたから言っときなさいよって
┐(´д`)┌
本人が聞いてるよーだ(≧m≦)