サックスへの道 - 17 Vintage Mouthpiece & Ligature、Cap


先日、大久◯駅-新大◯保駅界隈の楽器店巡りをした時の話しです。
1つ前のブログで職質の話も書いてます(^^)


「石◯管楽器」からWood Stoneブランドで発売しているSax用Ligature(リガチャー)について相談して来た内容になります。



Ligatureとは…
Mouthpiece(マウスピース )にRead(リード)を止める金具(素材が皮革の物もありますが)の事。

左上 Selmer Ligature(旧)    左上 Rovner Ligature
左手前 Rondino Mouthpiece Cap    Selmer  Mouthpiece



Selmer Ligature(現行)


Harrison Ligature



Wood Stone Ligature



実はこのLigatureって言うのが、少しばかり厄介でしてf(^^;

Mouthpieceの製造メーカー毎に、また同じメーカーで作られていても年代によって太さやレール幅が微妙に違っているのです(・・;)



場合によってはテーパーも違っているので、ジャストで合う物は、なかなかありません(T_T)
オリジナルとして付属している物ですら合ってない物も有ったりする有様なのです。(・・;)

Sopranoは単体誤差の範囲内の違いですが、Alto/Tenoはサイズバリエーションが多く、Baritoneになるとその違いが顕著なのに需要が極端に少ない為 在庫も僅少で無い事が多いのです。中には廃番になってしまった物もあります(・・;)


もちろん、各社から現在発売されているMouthpieceの多くは、コンピュータ制御の工作機械で作られてますのでサイズのバラツキも少なくなっています
その現行Mouthpieceに合わせて作られているLigatureはほぼ緩むことは無く、ReadをMouthpieceに上手く固定してくれるとの事でした(^^)


Wood StoneブランドのLigatureは、サイズや仕上げのバリエーションが多彩(^^)



発売元の石◯管楽器の店頭に行くと、いくつかある在庫の中から持参したMouthpieceに合う物を選んで購入する事が出来ます(^^)
また、廃番になってしまった物でも、中古品がショーケースに並ぶ時がありますので、タイミング良く出会えるかも知れません(^^)
ネット通販が多くなって来ては居ますが、微妙な単体誤差が気になる方は、店頭に脚を運んだ方が良いかも知れません


随分と前から気にはなっていたけど、全くの初心者である自分には話しを聞く事すら気が引けるVintage Mouthpieceの事も、今後の勉強の為に恥を忍んで聞いてみることにしました(^^;

Jazzを目指す人は、AltoはMeyer 5MM、TenorはOtto Link Tone Eege(Hard Rubber) / Tone Master(Metal)の7☆が定番と書いてあるのを、あちらこちらで見掛けますが、SopranoやBaritoneはどうなんでしょう?

Sopranoは、Selmer Super Session / Soloist、あるいはCost Performanceが良いとの事からOtto Link Tone Eegeを使われている方が多いようですし…
Baritoneは、Otto Link Tone Eege、Selmer Soloistが多いですが、Eugene Rousseauも人気が高い様です。
そんな話しをショーケースの前で聞いていました。

ふと、ショーケースに目をやると、沢山のMouthpieceが並ぶ右端にBaritone Sax用のVintage Mouthpieceが数本 有りました。

その中に、今まで見た事の無い、ひときは目を引く太さのMouthpieceが鎮座していて とても気になりました。
自分「これは現行品と比べると、かなり太いですね(^^)どんな音色なのですか?LigatureやMouthpiece Capも付属してるのですか?」と興味津々で聞いてみました(^^)


すると店員さんが…


店員「これは、Meyer 6MMなのですが、NY Meyerと呼ばれる頃のMouthpieceで、現行品と比べると 太くてダークな音色になります。ただBaritoneの場合7MMの方が良いかと…リフェイスすればティップの小欠けも気にならなくなりますし良いとは思うのですが、10,000円〜15,000円は余分に掛かりますねぇ。」
店員「LigatureやMouthpiece Capも附属して居ないので現行から合う物を捜すしか無いですねぇ。オリジナルが良いのであれば中古で出て来るのをジッと待って頂く事になります。」
店員「この太さで、テーパーのキツさだと…Wood  StoneからもLigatureは出していないです。もしかするとSelmerのBass Clarinet用が使えるかも知れないですがBass Clarinet用のMouthpiece Capは長さ短いので使えないです。布に包んで保管して頂くしか無いかも知れませんねぇ。」


自分「では、2つ隣のこのMouthpieceは?」




店員「こちらは、Otto Link Tone Eege(Slant)の6をリフェイスで定評のある方が、7〜7☆にリフェイスしたものになります。」
店員「いくつかのMouthpieceを選定をされた中から、ご自身のレコーディングやライヴに使われていたので、音色は折り紙付きです。」
自分「こちらもLigatureやMouthpiece Capは付いていないのですか?」
店員「残念ながらこちらもLigatureやMouthpiece Capの付属は無いですねぇ」
自分「そうですかぁ。先程のMeyerに比べると幾分細身に見えますが、合うLigatureやMouthpiece Capは有りますか?」
店員「テーパーがさほどキツくは無いので、Wood Stoneの大きめのLigatureならReadを締める事が出来そうです。」
店員「Wood StoneのLigatureが付けば、RondinoのBX-1をMouthpiece Capとして使うことが出来ますよ。」
店員「在庫しているWood StoneのLigatureを試してみましょう。」



持って来て頂いたのは
①Selmer(Rubber)

Vandoren V5(Rubber)用


Wood Stone (Hard Rubber)
    SuperCustom Traditional JazzModel用


※ 前はEugene Rousseau(Rubber)用も有ったそうですが今は廃番との事でした(・・;)



調べた結果は…
①Selmer(Rubber)用で大丈夫な様でした(^^)




教訓:
現行のMouthpieceですら まともな音色で吹けない自分が、Vintage Mouthpieceに興味を持って買ったとしても手に負えないf(^^;

良い勉強になりました(^^)/



リズムトレーニング、ドレミファソラシド 2オクターブとロングトーン、タンギングを頑張りますp(^_^)q