ミレジムビオを終えてブルゴーニュへ移動。

いつも素晴らしいワインを届けてくれる生産者、シャトードプレモーを訪問しました。

アルノー1

迎えてくれた若き当主のアルノー。
相変わらずのイケメンですが(ちょっとブラピ似?)少しふっくらして貫禄がついたかな。

さっそく新しい年、2013年のワインを試飲させてもらいました。

カーブを回り、まだ樽にあるものを順次試飲して行きます。
あぁ~これ以上幸せなことがあるでしょうか!

2013年がどんな年だったかアルノーに聞いてみると、

「2013年はとても涼しい気候だった。最終的に例年よりは20%の収穫量の減少。それは残念だけど、オーガニックのワイン造りではこういうことは普通にあること。2013年は涼しかったせいでまさにブルゴーニュらしい味わいの仕上がり。大好きな年なんだ。」

アルノー2

と言っていました。

他のどの地域にも代わりがきかないブルゴーニュならではの味わいを十分に楽しめる年とのこと。素敵な年になって良かった!

実は前年の2012年が、アルノーのお父さんがワイン造りをやってきた40年の中でも一番苦しい年で、過去最悪ともいえる収量でした。何と50%から畑によっては70%もの減少。
ただそのくらい収量を減らしたので、種類によってはいつもよりかなり強い仕上がりのものもあるようです。

あまりの収量の少なさに、アルノーのお父さんはオーガニックでワイン造りを続けて行くことを今回ばかりは考え直そうともしたよう。

でもアルノーはそれに対して反対しました。

これまでオーガニックで育ててきた畑も、それを楽しんでくれるお客さんのことも、今までのことが全て無駄になってしまう。

自分が大切にしている畑と隣接する畑がオーガニックでないことに納得が行かず、何度も門前払いをされながらも説得して、最終的にはその隣人もオーガニックに転向させた情熱家のアルノーのことです。
いくら尊敬する父親の考えでも納得はできませんでした。

でもそのくらい、自然は年によって本当に厳しいということです。収穫量が50~70%も減ですから。それはそのまま、その1年の収入減につながります。ブルゴーニュの一大当主であるアルノーにとってどれだけ大きな悩みか想像もつきません。

アルノーは何かひとつ質問すると、すごく熱心に10も20も答えが帰って来る情熱家です。
そんな彼からお話を聞きながら、試飲させてもらうワインはとびきり素晴らしい味わいで、これからますます日本で彼のワインを紹介することがうれしくなる時間でした。

赤坂店店長 野口

アルノーが手がけるワインたち

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