富士山頂で野点 | blog.正雅堂
2009-08-23

富士山頂で野点

テーマ:富士登山

今年も総員無事に登頂できた富士山の山頂で、ぜひともやりたかったのがコレ。
ここにある浅間大社の奥宮で、盛大な献茶式を行ったのは 一昨年のこと。


当時参加した師匠や社中には「また登るのか」といわんばかりの呆れ顔で見送られ、職場の仲間を4人連れ立って、夜間登山に臨み、やっとの態でここに上がってきた。


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その仲間を客に立て、山頂で野点を行った。


献茶式の折は、着物や風炉、台子、毛氈といった道具一式がブルドーザーによって山頂に運ばれた。今回はそんなことはしない。小さな茶碗と、盆、それにお茶を立てる道具類を小さくまとめ、自分のリュックに詰めて持ってきたのである。


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最初は茶箱を持参するつもりだった。だが、あまりにも嵩張るので持参を断念。

漬物用のタッパウエアに、祖父自作の建水と、茶箱から持ち出した茶碗と棗を格納。


こうすることで、プラスチックケースが衝撃を緩め、建水が茶碗を保護してくれる。
もう一つのタッパウエアには、茶箱に用いる道具の一式をすべて格納し、これに抹茶缶を格納。陶器の多い道具なので、このように衝撃を受けられる固い外箱が必要である。


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山頂に着いて、まずはお湯を調達。富士山頂に湧くとされる銀明水 である。富士山の山頂には2つの神泉があり、山梨側に金明水、静岡側に銀明水がある。現在金明水は枯欠してしまっていて、銀明水が登拝客に授与されている。


千利休はこの二つの水を望み、この2つの井戸を聚楽第と大坂城に作らせている。
明治まで修験者のみが登頂を許された場所の水ゆえ、利休さんといえども手に入らなかったであろうその名水を、その場所で点てることの感動といったらこの上ないことである。


そのため、一昨年は山頂の神社で、名水点(めいすいだて)を行った。

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(写真)富士山頂で行った名水点 2007年8月


今回はすべて自分の荷物としてもって上がらなくてはならない。その荷物の量を考えて、盆略点前をすることにした。


毛氈の代わりに、ランチョンマットを岩場の上に敷く。いわばはゴツゴツしているので、下には厚手のダンボールを敷いている。

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茶杓は遠祖森忠政公の菩提所で大徳寺三玄院の住職・長谷川大眞和尚が私のために書いてくださった茶杓・「咫尺」。昨年東京国立博物館で茶会を催した際に頂戴した茶杓だ。

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抹茶は、懇意にさせていただいている御影の岩田園が製造している「松浪の白」裏千家・鵬雲斎大宗匠の御好である。


振出に仕込んだ金平糖は、宇治彩菜さんから取り寄せた。抹茶の金平糖で、ガラスのケースに入っている感じがとても良い。


しかし、登山にお茶は少し困るところがある。
それは、お茶の成分。 煎茶などと違い、茶葉をすべて摂取してしまう抹茶は、利尿作用がとても強いのだ。


下山道では、200分先まで行かないとトイレはない。
私を含めて5人で2杯ずつ薄茶を飲んだものだから、その作用が見事に働き、下山道から見える遥か下のバイオトイレまで、大慌てで下山することになった。


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なぜか神社の境内に教会が・・・・

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