炉開き
11月に入って最初の稽古。そして年賀状用の写真撮影。
茶の湯の世界では5月から10月は風炉、11月から4月は炉で湯を汲む。これには茶を飲ませるための調理器具としてではなく、室内で暖を取らせるための暖房器具としての意味合いがある。
暑い夏には客から火を遠ざけるために風炉を使う。逆に寒くなる2月には大釜を用い、暖かくなる3月には吊具を用いて釜を天井から吊る。いずれも、先人達の知恵である。しかし、マンションの我が家では万年風炉だ。
その炉開きを祝う目的として、炉の稽古を始める際には主菓子の変わりに善哉(ぜんざい)を出してくださる。そのため私には毎年恒例の行事となり、これを見ると年の暮れを感じるようになる。2本の異なる枝を用いて箸とし、食後は赤杉(上)を二つ折りにして、黒文字(下)は持ち帰るのがマナー。
本来は主菓子として出されるため、黒文字が一本出されるだけだが、これで善哉は食せない。そのために補佐として出るのが赤杉なのである。
元々お茶席で出された黒文字は持ち帰るのがマナーなので、... 食べ終わると客は、黒文字は持ち帰り、赤杉の箸は二度と使われないように2つに折ってお返しする。
今年もあと8週間。

