こぜにやの湯~鳥取温泉
鳥取で滞在したのがココ 。
恩師宅に一泊させていただいたほかにここを訪ねたのは、温泉があるから。
こぜにや さん、というその名のとおり、昔は小銭屋と書いたそうだ。
深い由来は聞いていないが、小銭と聞くとどうしても愛読書のパタリロを思い浮かべてしまう。
温泉の名は鳥取温泉。
おそらく全国の都道府県でも、県庁所在地のど真ん中に温泉が沸くという都市はここくらいなのではないだろうか。
この旅館も鳥取駅から歩いてすぐのところにある。
地元ではちょっとした高級旅館のようで、素晴らしく綺麗に整った玄関に差し掛かると、番頭さんの格好をしたホテルマンが出迎えに出てきてくれた。
歳は私と変わらないか、もっと若いであろう、若いスタッフさんに先導されて、とりあえずは温泉に漬かる。
時間が早かったこともあって、客はゼロ。掃除も仕立てのようで、おそらく一番風呂だったのだろう。浴場は八角形の形をしており、旅館に寄れば法隆寺の夢殿をイメージして作られたのだそうだ。 内湯は「家持の湯」といい、こちらは万葉集の大伴家持に由来するのだろうか。
昨今は温泉事情が厳しいこともあってか、シッカリと明記されているのが温泉の区分。
ここでは「天然温泉自家噴泉かけ流し式」と書かれ、(循環ではない)という括弧書きまであり、さらには「高温の為、夏は加水する場合がある」とまで明記する徹底振り。
正式区分の名称だけではパッと判らないけれども、循環ではないとか、夏だけ加水すると書いてあれば、本当に100%源泉なのだと誰でもわかる。
鳥取温泉の泉質は無色透明の含芒硝食塩泉でリュウマチ、皮膚症に効果があるという。源泉かけ流しということで、水の吐き出し口から熱い湯を手ですくって口にすると、心なしか塩気の味がする。 また、全体に強くはないが若干のヌメリも感じた。
風呂上り、旅館の池で涼んでいると、都内では中々見かけなくなったアメンボの姿が。
最後に見たのはいつの頃だろうか、覚えていないくらい懐かしい。



