先日まで開かれていた共産党の第29回大会では、除名問題での私の再審査請求が却下された。大会2日目に、山下副委員長が「松竹伸幸氏の除名処分再審査についての報告」なるものを行い、会場の拍手で了承されたと「赤旗」で報じられている。

 

 すでに明らかにしているように、私は除名の撤回を求めて裁判闘争を開始することにしている。そのため本日、弁護士同席で記者会見を行う。最下欄にあるように、午後2時からYouTubeチャンネルでライブ配信するので、関心のある方は、チャンネル登録の上、視聴していただければ幸いです。

 

 これまで、ブログは、党員も含め私の立場を理解してもらうのに不可欠であった。29大会で6人が大会決議案に保留したが、微積分の得意な人(?)がツイッターに投稿していたが、少数派を切り捨てていくいまの代議員選出システムで大会で6人が異論を唱えるということは、地区から支部などの現場では29%の党員が異論を持っているということなのだそうだ。この間書いていたけれども、地区党会議で私の除名に反対すると表明して立候補する人がいた場合、3割程度の得票を得ていたから、私の実感とも一致する。

 

 しかし、私の闘いのステージは裁判に移行するので、今後、闘いの主舞台も裁判所となっていく。裁判官を説得することがもっとも大事であって、いくらブログ記事を書いても、裁判官に届くわけではないから、ブログへの熱量は小さくなっていくと思う(ただし、1000万円ほどになると思われる裁判費用を捻出する一環として、3月1日から有料メルマガを開始し、1988年の最高裁袴田事件判例を覆すまでの予想されるおおよそ5年間、週に一回、裁判の進行状況、論点、感想などを書いていき、貴重な記録として残す予定である)。

 

 そこで、共産党関連のブログ長期連載としてはおそらく最後になるだろうけれど、除名再審査に関する山下報告の批判連載を開始したい。「三つの非」とは、「非常識・非論理・非事実」とでも言うべきものである。

 

 まず中身以前の問題である。何回も書いてきたように、除名問題の再審査というのは、党規約に「被除名者が処分に不服な場合は、中央委員会および党大会に再審査をもとめることができる」とあるように、党から除名された人の「権利」と位置づけられているのである。共産党は人権重視を売り物にしているのであるから、たとえ被除名者であっても、規約で明記した権利は重視すべきであろう。

 

 ところが、私が再審査請求を提出した昨年11月以来、大会2日目に山下報告が行われるまでの間、請求書を提出した私に対して、再審査をするのかどうか、何の返事もなかった。再審査があるなら、意見表明のために呼び出されるだろうからと、会場近くの熱海で待機していたが、何の連絡もなかった。

 

 まあ、それどころか、私の再審査請求書を受理したかどうかさえ、ウンともスンとも言ってこなかったのである。ここに人権問題をめぐる共産党の「非常識」、社会的常識の欠如が集中的にあらわれていると思う。

 

 それに、除名の再審査を却下してからもう5日目になるが、却下したという連絡さえないのである。「赤旗」で報道しているのだから、被除名者は購読して読めばいいという態度なのだろうか。(続)