◆円山応挙-革新者から巨匠へ
若冲、応挙 初の合作!

9/26(金)~11/24(月)
10:00~17:00
¥1800


中央区
◆三井記念美術館
日本橋 三井本館 7F
入り口は
日本橋三井タワー1階 アトリウム

注意日本橋三井タワー
三井本館(重要文化財)の隣に建つ 超高層オフィスビル


当日は神田から歩きました👣








日本橋三井タワー1F
エントランス スペースにある※アトリウム

※天井高25メートル
大理石に囲まれた巨大な吹き抜けの空間!









三井記念美術館は

2025(R7)10月8日に開館二十周年を迎える


豪商三井家が

十八世紀 京都画壇の革新者であった

円山応挙有力な支援者であったことから

当館には

良質な応挙作品が 複数 収蔵されている


特に今回は

" こんぴらさん " の愛称で親しまれる

香川 金刀比羅宮(ことひらぐう)様の ご厚意により

三井家が

応挙の襖絵制作の資金援助をした

重要文化財の表書院(おもてしょいん)障壁画のうち

二十面の展示も実現した



カタログより




*****




◆円山 応挙 まるやま おうきょ

1733~1795 (63歳 没)


◆伊藤 若冲 いとう じゃくちゅう

1716~1800 (84歳 没)


若冲は応挙より17歳上



◆《遊虎図襖 ゆうこず ふすま

金刀比羅宮障壁画 重要文化財

1787(天明7)→《梅鯉図屏風》を描いた年でもある

54歳


水呑みの虎 とも通称される↓↓



描かれている虎が

まん丸で なんとも猫のように愛らしい


虎と言うより マヌルネコのようにも見える



京都の二条城 虎の間を見学した際

修学旅行の生徒さん達を引率されていた先生に

教えて頂いたのだけれど


『江戸時代

日本に 生きた虎がいなかったことから

虎の絵は

中国などから入ってきた(輸入?)

毛皮などを参考に描かれており


当時は

豹は 虎と同種 

" 雌の虎 "と考えられていた』のだそう



ということは
応挙も
実際の虎は見たことがなく

もしかしたら
猫がモデルだったりしたのかなぁ





◆牡丹孔雀図 ぼたん くじゃくず 1774(安永3) 41歳

青色の鮮やかな発色が 華やか
孔雀の羽根の美しさが際立つ絵

◆双兎図 そうとず 1785(天明5) 52歳



◆鼬図 いたちず 江戸時代・十八世紀 


(うさぎ)や鼬(いたち)の 
触れてみたくなるような ふわふわした毛並み

柔らかさ
愛らしさ

まるで
いま 
そこに
生きて存在しているかのようなリアルさ



◆鯉亀図風炉先屏風 こいかめず ふろさきびょうぶ
江戸時代 十八世紀



曲線と
淡い色だけで描かれた
透明感のある水の中を
鯉が
こちらに向かって泳いでくるかのよう



◆写生図 江戸時代 十八世紀

◆龍門図 りゅうもんず 1793(寛政5) 60歳 ↑↑



驚くほど 細かく

そして

生き生きと描かれている

可愛い小鳥たち


写生図だけど

写真の図鑑のよう!だね





◆伊藤若冲 竹鶏図屏風 二曲一隻

◆円山応挙 梅鯉図屏風 二曲一隻



2024(R6)年に発見されて 大きく報道され

2025(R7)年に大阪で初公開されたあと

本展において東京初公開となる


二曲一双(にきょくいっそう)の左右隻(せき)

それぞれの法量、金箔の貼り方が

まったく同一


注文主が金屏風を仕立てて

若冲、応挙のそれぞれに依頼したと思われる


若冲は鶏、応挙は鯉

それぞれが もっとも得意とする画題を

おそらく注文主が指定したのだろう


同時代に生き すぐ近くに住んでいた

若冲と応挙


これまで その交友を示す資料は

不思議なことに まったくなかった




カタログより

下矢印下矢印


近年 新しく発見されて
大きな話題となっている
同時代の二大巨匠
円山応挙と伊藤若冲の合作


◆伊藤若冲 いとうじゃくちゅう
《竹鶏図屏風》ちっけいず びょうぶ 二曲一隻
1790(寛政2)以前 74歳以前


観たかったのよ

会いたかった

見てよ
この鶏の気高さ 凛々しさを

めちゃめちゃ格好いい!

テリトリーを侵(おか)す者を
威嚇するかのような 凄い目力(めぢから)

地面に踏ん張る趾(あしゆび)…

いまだったら
ライオンや虎と闘っても
互角以上に渡り合える

いや
勝てるかも…
そんな" 強さ " さえも感じる躍動感のある鶏




円山応挙 《梅鯉図屏風》ばいりずびょうぶ
1787(天明7)→《遊虎図襖》を描いた年でもある 
二曲一隻 にきょく いっせき
54歳



ゆったりと泳ぐ鯉
若冲の " 動 " とは対照的な " 静 "




◆円山応挙 藤花図屏風 六曲一双

ふじはなず(とうかず)びょうぶ


重要文化財

江戸時代(1776) 43歳




再会
根津美術館以来 

山の手入れをする者にとって

藤は 一番 厄介


生命力が強く

縦横無尽に伸ばした蔓(つる)

巻き付いた周囲の木々を

ぎゅうぎゅうに締めあげ...枯らしてしまう


憎らしいほどの存在だった

そんな藤の蔓が

驚くほど 儚(はかな)げに描かれている


美しく垂れる薄紫の花の房 

その姿は 見惚れるほど…


切るばかりで…

その花の顔を

久しく見ていなかったなぁと思った



こんなにも

あなたは綺麗だったんだね...






三井記念美術館 

エレベーター前にある 夫婦鹿のブロンズ像

上矢印上矢印


エントランスから見上げた

天井の美しさには感嘆しました!


丸の内駅舎の天井とは また違った美しさ

↓↓






7階までが 
めちゃめちゃ速く感じた近代的なエレベーター↑↑



重厚な雰囲気の
クラシックな外観を もちながら
モダンな内装

美術館の中は
展示品の配置や通路の設計など
動線を邪魔せず
ゆったりと 落ち着いて鑑賞でき
ソファーの多いことにも
細やかな配慮を感じ
とてもありがたく思いました


 
三井家の
美意識の賜物…




ありがとうございました









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