向こう三軒両隣

自分の家の向かい側の3軒と左右の2軒の家とは、
親しく交際するべく近しい家を大切にせよということ。

最近では、向こう三軒(それぞれの)領土なり。・・・かな?

親しくすべく間柄であり、それでも深入りせぬ距離を保ちながらも
距離感を間違えたりすると、最もトラブルの原因となる間柄でもあります。

遠くの親戚よりも近くの他人

昔なら調味料の貸し借りや預かり者等、お互いが助け合う事は当たり前でした。

たとえば玄関先を掃除するのも、
己が家の周りだけを綺麗にすれば隣から疎まれ
ならばと、隣の家のまで掃除してしまうと、余計な御節介だと嫌味になってしまう。

だから、隣家を少し入ったところまで掃除すると、隣家も同様に掃除してくれるから、
暗黙のうちに争いを回避する術を、お互いが心得ていたものです。

家ですら、ちょっとの事でトラブルになるのなら、
隣接する土地(宅地・山林)ならば、更に激化するケースがあります。

目印(土地境界)の杭を示しておかないと、単なる杭を打っただけで
本来の土地よりも大目に見立てられ、主張されれてしまえば争いの元と成り、
用地測量して証拠を示さなければ解決に至りません。

測量に費用をかけて尚且つ裁判になれば裁判費用も捻出して、
結論を出すのに長期の時間がかかり、結局互いの遺恨を残す羽目になります。

土地の境界際は最も神経を尖らせる場所で、
手入れをすれば土地をはみ出したと言われ、
放置すると理由を付けて文句を言ってくる可能性もある。

気難しい人になれば、杭の傾きを理由に、解釈を曲げて主張してくる場合もある。

整備された場所の杭は、埋め込まれる場合が多いので正確ですが、
山林などの緩い土地に打たれた杭はしっかり打ち込まれているようで、
意外と傾むく可能性があるので、これが厄介なんです。

お互い様だと、暗黙の了解が双方にあれば問題は無いけど、
問題と言うのは些細なことでおきるものです。

これがとっても煩わしい( ̄へ  ̄ 凸