今日も晩御飯は外で食べることにした。

どこがいいだろう、、、と色々物色して、洋食屋に行くことにして夕方家を出る。
自転車でのんびり福知山の街中を流す。
こうして散策するのも、今日が最後と思うと感慨深い。

あらためて街を散策すると、古い家が立ち並ぶ地域はだんだん少なくなり、
市内の中心部では真新しい立派な家や、アパートが結構建っているのに驚く。

風も涼しく気持ちよかったので、由良川の土手に登ってみることにした。

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遠くに月が顔を出していた。
川沿いに秋の風が吹いている。
遠くでお寺さんの鐘が静かに鳴っていた。

宇都宮にも鬼怒川の土手があるが、関東平野は見通しが良すぎて風景に風情がない。
福知山は四方を山に囲まれており、日本の田舎の原風景がある。
そこが好きな処でもあるけど。

しばらくボーっとしていたかったが、お腹も空いたので動くことにした。

目当ての洋食屋に行く途中、魚料理の店の前を通過した。
サトちゃんと一度行きたいね、と言っていた店だ。
急に気持ちが変わって、そのお店に行くことにした。

お店の名前は「ひさし」。

6時過ぎに入ったがお客は夫婦2人のみ。
まあ3連休の真ん中だからなあ。

お品書きを見て、お造り盛り合わせに鉄火巻、生中を頼む。

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お造りが来た。
カンパチ、シマアジ、イカ、マグロ、よこわ(ホンマグロの子供らしい)、ヒラメ、
と海の仲間オンパレード。
しかもひとつひとつが厚切りジェイソン。
もちろんお味もデリシャス。
鉄火巻も美味。
お口の中がパラダイス。

海なし県に帰ると、ここで食べられる日本海の新鮮な魚はご無沙汰になる。
存分に食べておきたい。

旨いお造りには、やはり日本酒、、、
常温の香住鶴を頼む。
これがまた合う。

ここで一気呵成に攻めに入る(ゴローさん風に、、、)。
おかみさんに、
「すいません、新さんま塩焼きに、バイ貝の煮つけください」
と頼む。バイ貝は日本酒に合いそうだ。

しかし、、、

待てども追加オーダーが来ない。
20分ほど待ってようやく大将が「おそなってスンマセン」と持ってきてくれた。
時間も経っていて、酒もなくなってしまったので、
「白ごはんもください!」と追加で頼む。

おかみさんが白ごはんを持ってきてくれた時に、バイ貝が、、、
と言ったら、あっけらかんと「ごめんなさいね、忘れてたわ、、」と。
何とものんびりして商売っ気のないことよのう。
お腹も膨れたのでバイ貝はキャンセルして、さんまとごはんを堪能した。

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さんま、旨かった、、、。骨だけにしてやったぜ。。。

〆て4700円なり。
大人の男の一人飯は、値段なんか気にしない。
好きなだけ頼み、飲んで食う。
それが井之頭ゴロー、、、ではなく、男のロマンだ。

帰り道、秋の夜風に吹かれてノンビリと家路を行く。
途中、いつも帰省からの帰り道に家までの道のりで登る高台にあがってみた。

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いつものように階段を登ってふと振り返ると、福知山の暗い夜景が目に飛び込んでくる。
この風景も見納めか。。。とややセンチメンタルな気分に。

ここでの生活もあとわずか。
明日は引っ越し本番だ。