2019年9月に台風15号の高波被害を受けた横浜市金沢区の福浦・幸浦地区で、市が工事を進めていた高さ約1・2メートルの防潮堤が完成しました。昨年9月には高さ約3メートルにかさ上げした護岸と消波ブロックによる2重の防壁が完成しており、これで内側の防潮堤を含めた3重の対策となります。

 市港湾局によると、防潮堤の総延長は約1・9キロ。1・1キロ部分はコンクリート製の壁を整備し、0・4キロ分は植栽の縁石部分をかさ上げしました。残る0・4キロ部分は高さ1・2メートル以上の既存の緑地を活用しています。

 台風15号では高波によって福浦・幸浦地区の護岸が13カ所にわたって破損し近くの産業団地が広範囲に浸水し、影響は3・9平方キロに及びました。今後発生する台風で予測される最大クラスの高波や高潮を想定した対策で、整備予算は約2億5千万円で台風シーズンが始まる9月前の完成を目指し工事が進められていました。