先日某所の待合室で、「統計から読み解く都道府県別ランキング」という本を手にとった。何気なく眺めていたのだが、各々の都道府県独自のキャラクターがみえてきて面白かった。ちなみに、岩手県が全国1位のものをいくつか順不同に挙げてみると、

・りんどう生産量、・中学女子部活動参加率、・木炭の生産量、・アワビ類の漁獲量、塩鮭の年間購入額、・ビールの年間購入額、・「高橋さん」の割合、・小学生の朝食摂取率、・新幹線の駅数、・わかめの消費量など。

 

 三陸の海の恩恵を受けていることが反映された結果である。また、りんどうや木炭に関しても、自然豊かな広い土地を有する岩手ならではとうなづける。

 中学部活動参加率や小学生朝食摂取率の高さは、まじめな県民性のあらわれか。 意外だったのはビール年間購入額1位だ。小生のように、みなが毎晩ビールで晩酌しているとは思えないのだが…。いずれ、あまり外に出歩かず、塩鮭やわかめなどをあてに家飲みする人が結構多いのかもしれない(笑)。

 

 次のデータを見ると、この仮定があながち間違いではないように思えてくる。全国最下位のもの(抜粋)

・男性が趣味、娯楽に使う時間、・女性がスポーツするのに使う時間、・スポーツクラブの数、・ハンバーガーの外食費、興行場の事業者数…

 小生も平日は仕事が終われば家に直帰。趣味らしい趣味はなく、最近はスポーツをする時間も減った。仕事が面白く、セミナーなどに参加し新たな知識や技術を得ることで、精神的には安定していると思っているが、運動不足による体力低下は否めない。趣味や娯楽、スポーツにあてがう時間を増やし、心身ともに充実を図らねばと考えさせられた。

 

 なお、妻はお隣秋田県の出身。気になり確認した。小学生の学力テストの正答率1位。これはよく知られたところであるが、男女とも睡眠時間の長さがNo.1であった。やるべき時にしっかりやって、ぐっすり眠って英気を養う県民性なのかもしれない。確かに妻も、毎晩あっという間に睡魔に襲われ朝までぐっすり。安眠を妨害しようものならこちらの身が危ういので、邪魔をしないように気をつけている。

( 文: 松浦 政彦 )