軋み | 伊藤和磨オフィシャルブログ Powered by Ameba

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 この数年、頚椎や胸椎の関節(椎間関節)が、ペキペキと音を立てる回数が増えた。
ちょっと首を回しただけでピシッとパキッと軋音(れきおん)がする。

 車でも家具でも古くなってくると、同じように躯体から軋む音がするようになる。(恐がりの自分は、深夜に家具や床が鳴ると、電気をつけて寝る)



「なんで歳をとると節々が痛むのかしらね?」
こんな事をよく質問されるが、何十年間も数百キロの圧力や摩擦力に曝されていれば、関節を支える筋肉、靭帯、関節包(かんせつほう)、腱、そして関節面が変形して機能が低下するのは自然なことである。永遠に形を保つ物などない。関節の組織が老化していくのに伴い、トラブルも増えいく。

 劣化していくカラダを悲しむか、それとも、いつも支えてくれてご苦労さんと労るか。借り物であるこのカラダは、この世に1つしかない。

 慢性疼痛を抱える患者の中には、自分の体を罵り憎む人もいる。
問題のなかった若い頃を振る返って、昔はこんなんじゃなかったと嘆くよりも、カラダの使い方を間違っていたと内省し、返却する時まで仲良く付き合っていこうと決意した方が、同じ強さの痛みも少しは楽に感じられるはず。
 万人に効果があるかは定かでないが、痛みが強い時は腕を組むか、両手の親指を4本の指で強く握ると、多少痛みが緩和されるので試して頂きたい。

 関節の軋音を聞く度に、ああ、俺のカラダも歳くったなと感じるこの頃。