日本人の強み | メモらんだむ

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こうなってくると国際的に見ると日本人は価値がある民族だ。

今までの国際社会のパラダイムだと「ヤリ逃げ」のような「一人勝ち」や
なりふり構わず儲けることに従事したほうが良かった。
だから、短期間に利益を出し、バブルで儲けるというのがキーワードだった。

経営者にも「バーンと上場してドカンとイグジットして資産背景を持って、やりたいことをやればいいじゃん。」という人が多かった。でも、国際社会は確実に継続性ゴーイングコンサーンを重要視し、サスティナブルであることに価値がありという時代になってきているし、今回の金融破綻で泡銭を追い求めるリスクが明確にわかった。金融がこぞって100年に一回あるリスクを「まあ、100年に1回あるぐらいの確率の事だから、無いとして…。」と考え無視し続けた。
略奪をしながら移動して行った歴史を持つ狩猟民族の血筋がうまくいくパラダイムだった。

日本では昔から一人勝ちの構造を許さない風潮がある。村八分などの文化だ。どこに行っても情報が共有される村社会。江戸の頃から日本はさほど広くなかったせいか、「逃げおおせる。」のは特別なことだった。日本全国どこへ行っても関所があったりして最終的には突き止められることが基本だった。

一昔前の世界は日本で犯罪を犯しても、フィリピンあたりに逃げればなんだかつかまらなかった。ビジネスで悪いことをしても昔なら場所を変えれば何とかなった。

でも、今は世界は一つの村のごとくになった。
どこに逃げようと国際的な連携をとりながら国際指名手配などで捕まえる。
こっちの国ではOKだったけど、どこに行っても悪い評判が共有されるようになって来ている。
経済的に悪いことを公然としても逃げれば何とかなった時代は終った。
これは世界が一つの村になったと同じ事で、どこかで自分のためだけに稼ぎ、暴れて次に移動するというようなことができなくなったのだ。

農耕民族の文化は違う。大きな成功も快く思われない代わりに、ひどいことをしたやつは、常識の無い徳の低いことをした者は村八分にあい、その後の生活に支障を来たし、精神的にも疎外され、孤立した。

だから、道徳観を重要視する文化的な背景が自然とでき、地域社会で仲良く暮らすというキーワードが重要になった。いまや地球も一つの地域社会。昔に比べてグッと小さくなった。

ここで、根本的に価値観を持つ道徳観や道などの心が国際的に価値を持つのではないか。
日本人の能力をもっともっと国際社会に役立てなければならない。