ちょっと古い記事だけど…
2007年11月11日 読売新聞
たばこを吸いながら、コーヒーをがぶ飲み。昔はそんな不健康なイメージもあったコーヒーだが、最近は、ダイエットやがんの予防に効果あり、という研究も発表されている。身近な飲料のコーヒーに、どんな健康パワーが隠されているのだろう。(利根川昌紀)
東京都台東区の喫茶店「カフェ・バッハ」。店内には、約25種類のコーヒー豆がそろい、独特の香ばしい香りが漂う。
オーナーの田口護さん(69)が約40年前に開店。2000年に開かれた沖縄サミットでは、同店のブレンドコーヒーが各国首脳に振る舞われた。
コーヒーをおいしく入れるコツを教えてくれた田口さん自身、毎日、5~10杯、コーヒーを飲むという。「飲むと体がしゃきっとします。これまで大病を患ったことがないのも、コーヒーのお陰だと思いますね」
クロロゲン酸効果
「コーヒーに含まれるカフェインは、自律神経を刺激し、血行がよくなるなど、代謝を活発にする作用があります」。こう話すのは慶応大医学部客員准教授(内科)の石川俊次さん(63)。
コーヒーが眠気を覚ますなどと言われるのはこのためだ。代謝がよくなると、脂肪の燃焼も促進される。カフェインの摂取量と体重変化を12年間追跡した米国の研究によると、カフェイン摂取量の多い人は男女とも体重の増加があまりなかった。
一方、糖尿病やがんの予防につながるという研究が、国内外で数多く行われている。
オランダで7年間行われた研究では、コーヒーを多く飲んだ人の方が、糖尿病の発症率が低かったという。コーヒーの苦みや香りを生み出すポリフェノールの一種の「クロロゲン酸」が、血糖値の上昇を抑えたという動物実験のデータもあり、この成分が働いたとも推測できる。
また、大腸がんや肝臓がんなど、コーヒーの摂取量が多い人ほど、がんになる危険性が低いとする研究結果もいくつか発表されている。
未知な部分も…
がんは、脂質が酸化してできる「過酸化脂質」が発生原因の一つとされている。石川さんは「クロロゲン酸には抗酸化作用があり、がん予防につながるとも考えられます」と話す。
このほかにも、コーヒーは胃腸の働きを良くして便秘を解消したり、運動前に飲むと運動能力が高まったりするなど、様々なことが言われている。だが、まだ分かっていないことも多い。
「健康のためなどと思わず、くつろぐ時に飲むコーヒーが、何か体にいいことをしてくれているかもしれないという程度の気持ちで飲むのがいいのでは」と石川さんは話す。
記者(33)も職場などでよく飲む。ただ、カロリーを気にして砂糖は入れない。一日に何杯も飲むという人は、砂糖の入れすぎに注意したい。
また、カフェインは、緑茶や紅茶などにも含まれている。コーヒーに健康にいい面があるからといって、そればかり飲むのは考えもの。やはり、いろいろな食品をバランスよく摂取することが大切だろう。
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【所感】
一方でコーヒーはニューヨークの商品取引所が価格をリードし、生産者に正当な対価が支払われていないということで有名な原料「おいしいコーヒーの真実」 という映画をどうぞ見てみて。
ここではスターバックスなどが取引の論理を押し付ける側の企業のほうで、槍玉に挙げられている。彼らがフェアトレードなどといっているものは扱い量の何十分の一なのか?「いいことやってるよねスタバって!」という印象作りだけは成功しているが…
いくらフェアトレードだからってまずいものはダメ。おいしいものを選ぶというのは当たり前。
おいしいフェアトレードコーヒー それとこちらはフェアトレードのキリマンジャロ