失敗と遊ぶ | 今日もひとこと、ほめてみた。

今日もひとこと、ほめてみた。

ほめるのは、ちょっぴりの勇気で、びっくりの展開。
日本ほめる達人協会 顧問 松本秀男

子どもの頃によく公園で友だちと砂遊びをしていました。

 

よく覚えているのは、円錐のカタチの砂山を作って、そこに螺旋の道を作って、ビー玉を転がす遊び。

 

 

確か、よその小学校の上級生が作っていたのを見て、

 

 

「面白そう!」

 

 

と、真似して作ったのだったと思います。

 

これって、子どものイメージ力のすごさ。

 

 

「面白そう!あれやりたい!」

 

 

と思うと、出来るか出来ないかとか考えずに、やってみちゃう。

 

やってみながら試行錯誤する。

 

うまくいかなくても、ゴールのイメージが見えているから、ぜんぜん平気。

 

砂がくずれようが、ビー玉がコースから何度も落ちようが、あきらめることなく、修正を重ねていく。

 

そしてそれを楽しむ。

 

いまさらながら、見習いたい、思い出したいことですよねえ。

 

 

砂場のさらさらな砂だと崩れてしまうので、少し砂を濡らした方がいい。

 

けれどバケツを持ってきているわけでもない。

 

じゃあと、私が公園の水飲み場から手でお椀を作って水を運んだりするけど、ほとんど運べない。

 

すると友だちが、

 

 

「これ使おう!」

 

 

と、落ちていたお菓子の袋を発見して、水をくんでくる。

 

おお、大量の水が一気に運べる!

 

次第に砂山は黒光りしはじめて、ビー玉のコースはエッジがきき始めて、しまいにはトンネルまでできたりして。

 

ちょっとしたバベルの塔のような感じなります。

 

 

濡らした砂が乾いてきて、崩れてしまうこともあります。

 

それを直そうと、また水をかけたら、かけすぎて他まで崩れてしまうこともあります。

 

言ってみたら、失敗の繰り返し。

 

 

「ありゃあ〜!また崩れた〜!」

 

「あちゃー!あはは!」

 

「水はちょっとずつかけようよ!」

 

「そうだね!」

 

 

完成形がみんなの頭にあるので、失敗はそこへ向かうステップです。

 

むしろ、失敗と遊んでいるようなもの。

 

失敗もなくすぐに完成してしまったら、面白くもなかったかも知れないですよね。

 

 

失敗と遊ぶ。

 

失敗を楽しむ。

 

 

今日も明日もいろいろあるかも知れませんが、

 

ゴールをしっかりイメージできたら、

 

そのいろいろも貴重なステップですね。

 

 

「あちゃー!あはは!」

 

 

と、まいりましょう。

 

 

今日もイイ日に。